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いまこそインド投資について考えてみる
2023年08月27日
いまこそインド投資について考えてみる

先日、BRICsの加盟国に6カ国加わるというニュースがありました。最近は、グローバルサウスという言葉もよく耳にします。その双方に属し、近年投資先として注目されているのがインド。なぜ注目されているのか、インドに投資をするにはどうしたらいいのか、気を付けることがあるのかなど調べてみました。(2023年8月25日現在)

そもそもインドってどんな国?
インドといえば?
インド投資が注目されている理由は?
インドに投資したいなら
インド投資で気を付けたいことは?

そもそもインドってどんな国?

正式名称はインド共和国。アジアとアフリカの間に位置にあり、インド洋に面しています。国土は日本の約9倍で、北部と南部では気候が異なるといわれています。
1947年にイギリス領から独立しました。首都はニューデリー。人口は約14億1700万人と、世界1位です。公用語はヒンディー語ですが、他に憲法で公認されている州の言語が21あります。
主要産業は農業、工業、IT産業で、主な貿易相手国は、米国、UAE、中国などがあげられます。通貨はルピーです。

インドルピー/日本円の為替レート(2010年1月1日~2023年8月25日)

出所:トレーディング・ビュー

インドといえば

近年有名なのがボリウッドと呼ばれる映画産業で、年間の製作本数は世界一位を誇ります。最近では、インドの無人探査機が月面着陸に成功したことが報じられました。これは米国、旧ソ連、中国に続く快挙といわれています。世界遺産は現在40登録。なかでも有名なのは、タージ・マハルでしょう。

インドの世界遺産

名称 登録年、拡張年
アグラ城塞 1983
アジャンタ石窟群 1983
エローラ石窟群 1983
タージ・マハル 1983
マハーバリプラムの建造物群 1984
コナラクの太陽神殿 1984
カジランガ国立公園 1985
ケオラデオ国立公園 1985
マナス野生生物保護区 1985
ゴアの教会と修道院 1986
ファテープル・シクリ 1986
ハンピ遺跡群 1986
カジュラホ遺跡群 1986
エレファンタ石窟群 1987
パッタダカルのモニュメント群 1987
スンダルバンス国立公園 1987
グレート・リヴィング・チョーラ寺院群 1987, 2004
ナンダ・デヴィ国立公園と花の谷国立公園 1988, 2005
サーンチーの仏教遺跡 1989
デリーのフマユーンの墓 1993
デリーのクトゥブ・ミナールとその遺跡群 1993
インドの登山鉄道 1999, 2005, 2008
ブッダガヤのマハーボディ寺院群 2002
ビンベトカの岩窟群 2003
チャンパネール・パヴァガド遺跡公園 2004
チャトラパティ・シヴァージー・ターミナス駅(旧ヴィクトリア・ターミナス) 2004
レッド・フォート・コンプレックス 2007
ジャイプールのジャンタル・マンタル 2010
西ガーツ山脈 2012
ラジャスタンの丘陵砦群 2013
グジャラート州パタンのラニ・キ・ヴァヴ(女王の階段井戸) 2014
グレートヒマラヤ国立公園保全地域 2014
ビハール州ナーランダのナーランダ・マハヴィハーラの考古学的遺跡 2016
近代運動への顕著な貢献であるル・コルビュジエの建築作品 2016
カンチェンゾンガ国立公園 2016
アフマダーバードの歴史都市 2017
ムンバイのヴィクトリアン・ゴシックとアール・デコのアンサンブル 2018
ラジャスタン州ジャイプール市 2019
ドーラヴィラ:ハラッパー時代の都市 2021
カカティヤ・ルドレシュワラ(ラマッパ)寺院、テランガーナ州 2021

インド投資が注目されている理由は?

インドが投資先として注目されている最大の理由は、労働力となる人口が多いということです。例えば2022年の15歳~64歳の人口が日本は約7,300万人に対し、インドは約9.6億人といわれています。この世代の人は労働力なのはもちろん、消費者としても期待できるので、経済の活性化が期待されています。

経済成長を見ると、欧州債務危機の影響で一時減速したものの、2014年に成立したモディ政権が経済重視の政策を掲げた結果、消費や生産が改善、株価が上昇しました。2020年は新型コロナウィルス感染拡大の影響でマイナスになりましたが、その後はインフラ投資を中心とした経済政策の実施でプラスに転じています。

インドの株価指数(SENSEX、2010年1月1日~2023年8月25日)

出所:トレーディングビュー

インドに投資したいなら

成長が期待できるインドですが、新興国という側面を考えると、個別銘柄は値動きが気になります。そうなると、やはり選択肢の一つとなるのが投資信託です。現在、インドに投資できる投資信託は80種類以上あります。その中で、純資産残高が上位の投資信託は以下です。

純資産残高が高いインドに投資できる投資信託

ファンド名 運用会社
野村インド株投資 野村アセットマネジメント
高成長インド・中型株式ファンド 三井住友DSアセットマネジメント
高成長インド・中型株式ファンド(年1回決算型) 三井住友DSアセットマネジメント
イーストスプリング・インド株式オープン イーストスプリング・インベストメンツ
イーストスプリング・インド消費関連ファンド イーストスプリング・インベストメンツ
野村インド債券ファンド(毎月分配型) 野村アセットマネジメント
新光ピュア・インド株式ファンド アセットマネジメントOne
HSBC インド オープン HSBC アセットマネジメント
ダイワ・ダイナミック・インド株ファンド 大和アセットマネジメント
新生・UTIインドファンド SBIアセットマネジメント

組み入れられている企業として多いのは、石油化学品のメーカーであるリライアンス・インダストリーズや大手商業銀行のICIC銀行、ソフトウェアサービスやコンサルティングを世界中で展開しているインフォシスなどです。

もし今からインドに投資できる投資信託を検討したいなら、キャンペーンを利用するのも一つの手です。現在、楽天証券とマネックス証券では、iTrustインド株式を含むキャンペーンを実施しています。

投資信託のほかには、ETFという選択肢もあります。海外ETFはもちろん、東証に上場しているETFもあります。

インドに投資できるETF

銘柄コード 名称 市場
1678 NFインドNIFTY50 東証
2046 NNインド・ダブル・ブル 東証
2047 NNインドNifty・ベア 東証
EIDO iシェアーズ MSCI インドネシア ETF NYSE
EPI ウィズダムツリー インド株収益ファンド NYSE
GLIN ヴァンエック・インドグロースリーダーズETF NYSE
IDX ヴァンエック・インドネシア・インデックスETF NYSE
INDL Direxion デイリー MSCI インド株 ブル2倍 ETF NYSE

インド投資で気を付けたいことは?

投資信託の場合、一般的に信託報酬がインデックスファンドと比べて高めとなる傾向があります。さらに信託財産留保額がかかることもあります。もう一つは信託期間です。諸事情で償還されるケースはあるものの、最初から信託期間が決まっている場合、長期投資するは限外があります。信託期間が決まっているのか無期限なのか、事前に確認しておくといいでしょう。

ETFの場合、株式と同じ取引ですから売買手数料が掛かるケースがあります。また東証上場のETFならどの証券会社でも取引できますが、海外ETFについては取り扱っている証券会社が限られているため、改めて口座開設が必要となるかもしれません。
いずれにしても、インドは成長が期待できる半面、新興国への投資には変わりないので、資金管理はより慎重にするのが良いかと思います。

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