- ところで…「投資信託」って何? #2
- 2021年10月01日
ここでは、投資信託を購入しようと思った時に気になることをまとめてみました。
どこで購入できる?
現在、国内で販売している投資信託は約6,000本。おもに銀行や証券会社を通して購入できますが、取扱数は銀行や証券会社によって異なります。最近では運用会社から直接購入する方法もあります。
ほしい投資信託があっても、口座がある金融機関では扱っていないということがあります。もし口座開設から検討するなら、投資信託の取扱本数が多い金融期間を選ぶといいでしょう。
どんな種類がある?
投資信託は、いろいろな分け方があります。
運用方法
インデックスファンド:日経225やNYダウといった指数に連動する投資信託です。指数が上がれば同じように上昇、下がれば同じように下落します。
アクティブファンド:運用会社が独自の視点で投資銘柄を選定する投資信託です。選定方法は投資対象の企業に訪問して調査して銘柄を選ぶ、業種ごとにスクリーニングして銘柄を選ぶなど様々です。
投資地域
海外、日本国内、先進国、新興国など、投資する国や地域の違いです。
投資対象資産
債券、不動産(REIT)、コモディティー、CB(転換社債)など投資対象資産の違いです。さらに、複数の資産に投資している「バランス型」や、フィンテックやESGなど特定のテーマに絞って投資している「テーマ型」の投資信託もあります。
多くの投資信託には商品名に投資対象資産や地域の名称が入っているので、商品名を見ればどんな投資信託なのかおおむね把握することができます。
投資信託っていくら?
投資信託の金額は「基準価額」で表されます。これは純資産残高を投資信託の取引単位である口数の総数で割って計算したものです。1日1回更新され、新聞や各販売会社などで公表されています。
購入方法は?
購入方法は「一括購入」と「積立購入」があります。
一括購入とは、好きなタイミングと金額で購入する方法です。例えばボーナスなどまとまったお金がある時に購入したい場合に最適です。もちろん少額でも一括購入できます。
積立購入とは、毎月一定の金額で投資信託を購入する方法です。最近は100円から自動積立ができる販売会社もあります。
投資信託の利益って?
損益計算の基本は、「現在の価格」-「購入時の価格」です。
しかし投資信託の価格は基準価額で表され、かつ保有口数によってその人の資産額である評価金額が変わってしまいます。また投資信託の利益は株式同様、値上がり益(キャピタルゲイン)と分配金(インカムゲイン)があります。
そこで、浸透しつつあるのがトータルリターンという考え方です。これを使えば、投資信託を新規購入してから現時点(算出基準日)までのトータルの損益状況がわかります。
手数料はかかるの?
購入時、運用時、換金時で手数料がかかります。投資信託によって、どのかかる手数料や金額は異なりますので、実際は各投資信託の目論見書を確認しましょう。
購入時
販売手数料
購入時に銀行や証券会社に支払う費用です。なお「ノーロード」といって、販売手数料が無料の投資信託もあります。
保有中
信託報酬
運用管理費用といって、販売会社、運用会社、受託会社へ支払うコストです。投資信託の日々の純資産総額に対して年率でかかります。その率は投資信託によって異なります。
換金時
解約手数料
解約時に販売会社に支払う費用です。かからない投資信託もあります。
信託財産留保額
投資信託は、解約による資金調達のために組入銘柄を売却する必要があります。そこで発生したコストを、解約者に負担してもらう費用です。かからない投資信託もあります。
まとめ
投資信託は銀行や証券会社、あるいは運用会社から直接購入でき、購入方法として「一括購入」と「積立購入」があります。ただし、投資信託を購入時、保有中、換金時でコストが発生します。
つまり投資信託は、手数料を支払って投資のプロを雇い、資産運用を手助けしてもらうイメージ、と考えてもいいかもしれません。
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