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ETF銘柄解説!ナスダック100って他の指数と何が違うの?
2023年04月19日
ETF銘柄解説!ナスダック100って他の指数と何が違うの?

コロナ禍でも大きく成長を見せたことから注目が高まった米国株投資。
2022年は波乱の一年ではありましたが、まだまだ注目度は衰えていません。

その中でも話題になったのが、米国を代表するIT企業が多く採用されている指数「ナスダック100(NASDAQ100)」への投資ではないでしょうか?
今回はナスダック100の説明と、連動する代表的なETFについて説明していきます。

ETFについては、こちらの記事をご覧ください。

「ナスダック100」「S&P500」「NYダウ」の3指数の違いは?
米国株3指数の特徴
米国株3指数をグループ分けすると……
「ナスダック100」「S&P500」「NYダウ」の値動きを比べてみよう
米国3指数の過去1年と5年の価格の比較
米国3指数の過去5年の価格推移
ナスダック100に投資するなら知っておきたい「QQQ」って何?
ナスダック100に連動する主なETF
ナスダック100のETF取引で資金効率を高める方法
取引方法①信用取引
取引方法②レバレッジ型ETF
取引方法③CFDを活用してETFを取引
まとめ
為替の影響が気になるならトライオートETFをチェック

本記事には一部、アフィリエイト広告を含みます。


まずはナスダック100を含む代表的な米国の3指数の違いについてまとめてみます。

ナスダック100 S&P500 NYダウ
別名
*正式名を含む
NASDAQ100 スタンダード・アンド・プアーズ
500種指数
ダウ・ジョーンズ工業株価平均/
ダウ工業株30種平均/ダウ平均/
ニューヨーク・ダウ/ニューヨーク平均株価
算出会社 NASDAQ グローバル・インデックス・
データ・サービス(GIDS)
S&P ダウ・ジョーンズ・インデックス S&P ダウ・ジョーンズ・インデックス
銘柄数 100 500 30
概要 ナスダックに上場する金融
銘柄を除いた上位100銘柄
の時価総額を加重平均して
算出。
米国大型株の動向を表す
最良の単一尺度。
米国株式市場の時価総額の
約80%をカバーしている。
優良企業30社のパフォーマンス
を測定する株価加重指数。
輸送および公共事業以外の
すべての業種を網羅している。
つまり 米国のIT企業を中心に投資
ができる
米国株式市場の主要企業の
大半に投資ができる
米国を代表する30社に投資
ができる

このように、それぞれに特徴があります。

米国株の3指数は、算出会社別に以下のようにグループ分けができ、微妙に算出方法やユニバースが違うものがあります。

とくにナスダック100は、ナスダック総合指数と混同しやすい点に要注意です。
ナスダック総合指数は、ナスダックに上場している3,000以上の銘柄を網羅しています。
ニュースなどでよく見かけるのは、ナスダック総合指数の方が多いかもしれません。
対してナスダック100は話題のIT系銘柄が上位を占めていることから、直近でトレンドになっています。

2023年3月末までの価格の変動を、過去1年と過去5年で見てみましょう。

ナスダック100 S&P500 NYダウ
2023/3/30の価格 12,963.14 4,050.83 32,859.03
2022/4/1の価格 14,861.21 4,545.86 34,818.27
2018/4/2の価格 6,390.84 2,581.88 23,644.19
過去1年の変動率 -12.8% -10.9% -5.6%
過去5年の変動率 102.8% 56.9% 39.0%

2022年は年初からロシアのウクライナ侵攻や原油価格の高騰などを受け、マーケットは大荒れでした。
その結果、現在の価格は1年前と比較をするとマイナス。
5年前と比較すると、40~100%の増加です。

特に2021年に大きな話題になったナスダック100は、不調と言われた昨年は一番マイナスが大きかったですが、過去5年では100%以上のプラス、つまり倍以上の価格になっているのです。

米国3指数の過去5年の価格推移比較

上記のグラフを見ても、ナスダック100の成長の大きさが見て取れます。
もちろん、その分下落局面でのショックも大きいため、ナスダック100に投資をする際には、ある程度の余裕資産が必要と考えます。

NASDAQのホームページによると、ナスダック100に投資できるETFや投資信託が全世界に180以上もあるそうです。

その中でもETFで始めた人の中には、「QQQ」というキーワードを耳にしたことがあると思います。

QQQは、ナスダック100に連動するETFの中でもっとも有名なインベスコ QQQ トラスト・シリーズ1 ETFの銘柄コードです。
もちろん米国の株式市場にもナスダック100に連動するETFが複数ありますが、代名詞と言えるほどの有名な銘柄です。

ナスダック100に連動する比較的出来高の大きい国内外の主要なETFをご紹介します。

銘柄
コード
銘柄名 取引所 信託
報酬
配当
回数
運用会社 23/3/31
の出来高
通過
単位
18/4/2
の終値
22/4/1
の終値
23/3/31
の終値
過去1年 過去5年
QQQ Invesco QQQ Trust, Series 1 Nasdaq 0.20% 年4回 インベスコ 62,041,800 USD 155.5 361.9 320.9 -11.3% 106.4%
QQQM Invesco NASDAQ 100 ETF Nasdaq 0.15% 年4回 インベスコ 602,400 USD 148.8 132.0 -11.3%
1545 NEXT FUNDS NASDAQ-100®
連動型上場投信
東京証券
取引所
0.20% 年1回 野村AM 52,769 JPY 7,090.0 18,475.0 17,545.0 -5.0% 147.5%
2568 上場インデックスファンド米国株式
(NASDAQ100)為替ヘッジなし
東京証券
取引所
0.25% 年2回 日興AM 117,400 JPY 3,142.0 2,970.0 -5.5%
2569 上場インデックスファンド米国株式
(NASDAQ100)為替ヘッジあり
東京証券
取引所
0.25% 年2回 日興AM 65,890 JPY 2,686.0 2,210.5 -17.7%
2631 MAXISナスダック100上場投信 東京証券
取引所
0.20% 年2回 MUKAM 59,330 JPY 13,115.0 12,425.0 -5.3%
2632 MAXISナスダック100上場投信
(為替ヘッジあり)
東京証券
取引所
0.20% 年2回 MUKAM 11,795 JPY 11,280.0 9,273.0 -17.8%
2841 iFreeETF NASDAQ100
(為替ヘッジあり)
東京証券
取引所
0.20% 年2回 大和AM 24,276 JPY 10,620.0 8,730.0 -17.8%
2840 iFreeETF NASDAQ100
(為替ヘッジなし)
東京証券
取引所
0.20% 年2回 大和AM 9,918 JPY 17,175.0 16,190.0 -5.7%
2845 NEXT FUNDS NASDAQ‐100®
(為替ヘッジあり)連動型上場投信
東京証券
取引所
0.20% 年2回 野村AM 77,840 JPY 2,207.5 1,824.0 -17.4%

※上場が1年未満の短いものなどは除いています。
※信託報酬は税抜き表記です。

比べてみると、QQQの出来高の大きさ、つまり取引の流動性の高さは一目瞭然。
ETFの銘柄選定において、流動性の高さも重要なポイントの一つです。

また、2021年以降、日本でもナスダック100を投資対象とするETFが増えました。
価格の変動率を見てみると、為替ヘッジのない国内ETFの方がマイナス幅が小さいことがわかります。
つまり、近年の円安動向により、為替の影響を受けやすい為替ヘッジがないタイプの国内ETFの方が日本円ベースでマイナスが少なかったということです。

前述の通り、過去5年の値動きを見るだけでも値動きの伸びが大きいナスダック100ですが、レバレッジをかけることでさらに効率的に投資ができます。

国内で上場しているETFであれば、信用取引で元手資金の約3.3倍のレバレッジを利かせることができます。

また、各ネット証券でも取引手数料などを安く抑えている傾向があります。
さらに現物取引と異なり1日に同一銘柄を同一資金で取引することができるてんも信用取引の魅力です。

なるべくコストをかけずに頻繁に取引をしたい方におすすめです。
ただし、証券会社の規制により取引ができない銘柄もあるため要注意です。

米国市場に上場しているものであれば、ETF自体にレバレッジがかかっているような銘柄もあります。

<主なレバレッジ型ETF>
銘柄
コード
銘柄名 取引所 信託
報酬
レバレッジ 運用会社
QLD ProShares Ultra QQQ Nasdaq 0.95% 2倍 プロシェアーズ
TQQQ ProShares UltraPro QQQ Nasdaq 0.86% 3倍 プロシェアーズ
2869 iFreeETF
NASDAQ100レバレッジ
東京証券
取引所
0.75% 2倍 大和AM

※信託報酬は税抜き表記です。

FXのようにレバレッジ取引ができるCFD(差金決済取引)でETFを取引する、という手法もあります。
日本円で取引できるほか、差金分のみが為替の影響を受けるため、為替変動の影響が気になる方はこの手法がおすすめです。

<ナスダック100に連動するETFをCFDで取引できる会社>

●IG証券
●インヴァスト証券

ちなみにGMOクリック証券さんなど株価指数CFDでナスダック100の取引が可能な会社さんもありますが、こちらはETFではなく、指数先物に投資をしているため除外しています。

また、ナスダック100にレバレッジで投資するものとして投資信託もとてもポピュラーですが、今回はETFにフォーカスしているため割愛します。

インデックスファンドなどを中心に大きなブームとなったナスダック100ですが、2022年は苦しい展開でした。

しかし、そもそもインデックス投資は不良な銘柄はいずれ淘汰されていく仕様のため、慌てて損切をせずに動向を見守っていきたいです。

一方で、円安が続く中では、今後の為替動向も気になるところ。
「トライオートETF」は、そんな為替の影響を極力抑えながら効率的にナスダック100に投資ができます。
銘柄もQQQに加えTQQQにも投資が可能です。

また、自動売買の機能もあるため、今の下落相場でなかなか利益のチャンスを見いだせない場合には、値下がり局面で力を発揮する「カウンター」ロジックが短期的には力を発揮するかもしれません。

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