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トラリピ新戦略登場 時代はカナダドル/円!?
2023年04月10日
トラリピ新戦略登場 時代はカナダドル/円!?

ストラテジストが策定したFX投資戦略をボタン一つで実行できる「トラリピ戦略リスト」は、手軽に分散投資が実現でき、いずれも順調なパフォーマンスを叩き出しています。そんなトラリピ戦略リストに、4月に一挙に2つのトラリピ戦略が追加されました。どちらもカナダドル/円の買いトラリピを仕掛ける内容ですが、なぜ通貨ペアがカナダドル/円なのか、なぜ買いのみで売りは行わないのか、そして、どちらを選んだ方が良いのか、調べてみました。

カナダドル/円ピラミッド型で安定的に利益を狙う
カナダドル/円コア集中型で積極的に利益を狙う
なぜカナダドル/円なのか、なぜ売りは行わないのか
トラリピ世界戦略に加えれば分散効果アップ!

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4月3日からトラリピ戦略リストに2種類の戦略が追加されました。一つは「カナダドル/円 マルチレンジ戦略ピラミッド型」です。内容は「戦略レンジ内で、複数のトラリピを計画的に運用する」戦略で、戦略レンジ内で相場の反転を想定して、評価損リスクに備えながら、資金効率を追求したパターンとのこと。戦略をつくる各トラリピの合計金額が、ピラミッドのように上のレンジほど小さくなっている戦略です。

カナダドル/円が94.00~98.00円の時をレンジ①とし、買いトラリピを計10本仕込みます。その下の90.00~94.00円の時をレンジ②とし、買いトラリピを計13本仕込みます。さらにその下の86.00~90.00円の時をレンジ③とし、買いトラリピを計15本仕込むという設定です。ピラミッドの下に行くほど買い注文数を増やし、高密度で収益を取っていくイメージですね。いずれも0.1万通貨単位、利食いは800円に設定されています。

「カナダドル/円 マルチレンジ戦略ピラミッド型」ではロスカットを67.869円に設定しています。これはカナダドル/円の史上最安値で、過去20年間発生していないレートです。ロスカットに引っかかる可能性は非常に低く、マネースクエアが設定したリスク度では戦略リストの中で最も低い星1つ(★☆☆☆☆)となっています。あまり投資でドキドキハラハラしたくない人、安定的な運用を求めている人に向いている戦略といえるでしょう。

もう一つの新戦略が「カナダドル/円マルチレンジ戦略コア集中型」です。ピラミッド型同様、「戦略レンジ内で、複数のトラリピを計画的に運用する」マルチレンジ戦略ですが、戦略レンジ内で相場が集中的に動きそうな範囲(コアレンジ)を想定して、その範囲のトラリピの合計金額が最も大きくなるようにトラリピを仕掛ける点が異なります。コアレンジを想定して集中的にトラリピを仕掛けていくイメージです。

カナダドル/円マルチレンジ戦略コア集中型

2022年3月、円安の起点となった90円から9月の高値110円の半値押しの水準を狙った戦略です。カナダドル/円が90.00~100.00円の時をレンジ①とし、買いトラリピを計27本仕込みます。そして90.00~95.00円の時をレンジ②とし、買いトラリピを計32本仕込みます。①と②合わせて90.00~95.00円の間に集中的に買いトラリピ注文が並ぶことになり、カナダドル/円がレンジ内で推移すれば大きな利益を得られる可能性があります。いずれも0.1万通貨単位、利食いは800円に設定されています。

「カナダドル/円マルチレンジ戦略コア集中型」のロスカットは79.884円に設定されています。マネースクエアが設定したリスク度は星4つ(★★★★☆)。ロスカット値が2~5年前までにつけたレートという評価で、積極的にリスクをとって、他のトラリピ戦略より大きな利益を狙いたい人に向いている戦略といえるでしょう。

今回の新戦略は二つともカナダドル/円に投資するもので、ハーフ&ハーフ戦略のように売りトラリピは仕掛けず、買いトラリピのみとなっています。カナダドル/円が下落すると場合によっては大量の買いポジションを持つことになり、含み損も広がりそうです。なぜカナダドル/円の買いのみなのかというと、カナダドル/円1万通貨保有のとき受け取れるスワップポイントは1日あたり111円(2023年4/3現在)と高水準で、含み損をある程度カバーできる可能性がある、というのが理由のようです。

現在、多くの国がインフレに直面していますが、カナダ中銀は他国に先駆けて利上げを進めてインフレ対策を行っています。直近の会合こそは利上げを一旦停止していますが、現在もカナダのCPI(消費者物価指数)は5%程度とインフレ目標を大幅に超えており、原油高などの影響も受けて、当面高金利政策を維持すると思われます。カナダドル/円で長期投資を考えるなら、確かにスワップポイントが得られる買いが有利なのかもしれません。カナダドル/円を売りから入る場合は、金利差分のマイナススワップが発生するため、中長期的なトラリピ投資とは相性が悪そうです。

トラリピ戦略リストの「豪ドル/NZドル ダイヤモンド戦略」、「米ドル/カナダドル Half&Half戦略」、「ユーロ/ポンド Half&Half戦略」の3つはマネースクエア一押しの「トラリピ世界戦略」として多くのトラリピユーザーに選ばれていますが、豪ドル/NZドル、米ドル/カナダドル、ユーロ/ポンドは地理的にも分散しており、相関性がなく、合わせ持つことで分散投資効果が得られるといわれています。今回新たに加わった新戦略はカナダドル/円に投資しますが、カナダドル/円もトラリピ世界戦略で投資する各通貨ペアと相関性が低いため、トラリピ世界戦略と一緒に運用すれば、さらに分散効果が高まり、バランスの良いポートフォリオを組むことができそうです。

トラリピ戦略リスト
トラリピ世界戦略はいずれも設定来110%を超える好パフォーマンス

また、クロス円通貨ペアの売りトラリピをやっている人は、カナダドル/円の新戦略を同時に展開すると面白いかもしれません。ワタヤンはユーロ/円の売りトラリピを仕掛けていますが、カナダドル/円の買いトラリピも仕掛けておけば、円安局面でもユーロ/円売りの含み損をある程度カバーしてくれそうですし、円高局面の場合にはカナダドル/円買いの含み損が出ますが、ユーロ/円売りトラリピの利食いと、カナダドル/円のスワップポイントを得ながら、余裕を持って長期投資を楽しめそうです。

トラリピ世界戦略を既に使っている人、ユーロ/円などのクロス円で売りトラリピを仕掛けている人は、新戦略の「カナダドル/円 マルチレンジ戦略ピラミッド型」または「カナダドル/円マルチレンジ戦略コア集中型」を使うことで、さらに安定的に利益を狙っていけると思います。ワタヤンはリスクを抑えたピラミッド型を選び、さっそく仕込んでみました。結果はまたマネー探検隊で報告したいと思います!

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ワタヤン
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