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金利差逆転!? 豪ドル/NZドルはどうなる?
2025年01月23日
金利差逆転!? 豪ドル/NZドルはどうなる?

2025年1/23時点で、豪ドル/NZドル(オージーキウイ)は高止まりの状態を続けています。トラリピトレーダーにとって、これまでレンジ相場で動き続けた豪ドル/NZドルは一番人気の通貨ペアであり、今後の動向が気になる人も多いと思います。2025年の豪ドル/NZドルはどうなるのか、マネースクエアのマーケット情報を元にまとめてみました。

金利を据え置いた豪と利下げに動いたNZ
上昇圧力は次第に緩和?RBAも利下げ開始か

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まずは2024年の豪ドル/NZドルの動きを振り返ってみましょう。豪ドル/NZドルは年初から中盤にかけて上下を繰り返していましたが、10月以降は上昇基調を強めました。この背景には、2024年8月から利下げに踏み切ったニュージーランド準備銀行(RBNZ)と政策金利を据え置いた豪州準備銀行(RBA)のスタンスの違いに大きな要因があると思われます。

RBNZが積極的に利下げを行った結果、2025年1/23時点でニュージーランドの政策金利は4.25%となっています。RBAは政策金利を据え置いたため、オーストラリアの政策金利は4.35%となっており、現状では豪ドルとNZドルの政策金利が逆転しています。この逆転現象が、ますます豪ドル/NZドルの上昇に拍車をかけているのが現状です。

これまで豪ドル/NZドルの売りポジションを持っていれば、プラススワップが日々加算されていたのですが、金利差逆転により、マイナススワップが発生することになってしまいました。豪ドル/NZドルの高値圏では売りポジションを仕掛けているトラリピトレーダーがほとんどであるため、これは由々しき事態。このまま金利差が広がってしまったらどうしよう…そんな風に考えている方も多いのではないでしょうか(私もそうです)。

豪ドル/NZドルのマーケット情報は、やはりマネースクエア公式メディアが充実しています。マネースクエアのYouTubeチャンネルが2025年1月8日に公開した動画は、豪ドル/NZドルをメインにトラリピ運用を行っているユーザーにとって希望が見える内容でした。

動画の中で、マネースクエア・シニアアナリストの八代和也氏は、利下げ効果によって、ニュージーランドの企業信頼感と消費者信頼感指数が2024年後半から改善していると指摘しています。ニュージーランドの景気が持ち直せば、利下げの打ち止めも視野に入ってきます。一方、オーストラリアの経済は減速の兆候を見せているようです。同国の2024年7–9月期のGDP成長率は0.8%と、コロナ禍を除けば1991年以来の低い成長率を記録しています。

RBAの12月声明では、これまでの実質可処分所得の減少や、現在も続く景気抑制的な金融環境の影響が、引き続き個人消費の重荷となっていると指摘されています。高インフレや政策金利据え置きの影響とも考えられ、市場では2025年の早い段階からRBAが利下げを行うのではないかと見られています。

次回RBA政策会合は2/18に予定されており、据え置きか利下げかについて市場の予想は分かれていますが、多くのアナリストは次々回の4/1の会合では利下げが行われると予測しています。現在、オーストラリアの政策金利は4.35%、ニュージーランドは4.25%と、金利差はわずかにオーストラリアが上回る状況です。しかし、これからRBAが利下げを開始し、一方でRBNZの利下げ打ち止めが意識されるような展開になれば、豪ドル/NZドルの上昇圧力は緩和され、再び金利差の逆転が起こるかもしれません。

八代氏によると、2025年6月末までの豪ドル/NZドルの予想レンジは1.05000–1.13000NZドルとのこと。今後の政策金利動向や経済指標の結果によって、為替相場はどう動くかわかりませんが、プロのアナリストの見立ては大きな指針になります。現在豪ドル/NZドルのトラリピ運用を行っている方も、八代氏の分析を参考に戦略を調整しても良いかもしれません。私も継続的な情報収集と柔軟な対応を常に意識し、生き残っていきたいと思います!

ワタヤン
ワタヤン

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