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半導体関連株ランキング~米国株 徒然日誌⑫
2024年04月21日
半導体関連株ランキング~米国株 徒然日誌⑫

こんにちは!マネー探検隊の米国株、それもハイテク株担当のヒロミンです。今回は半導体関連株の年初来上昇率ランキングを見て行きましょう。

というのも2024年の米国株相場の上昇をここまで先導してきた半導体関連株に大きな調整色が強まっているからです。

というわけで、どのような種類の半導体関連メーカーがどのくらい上昇、あるいは下落しているのか?あらためて検証してみましょう。

不定期連載 米国株 徒然日誌⑫ ”半導体関連株ランキング”、スタートです。

続くエヌビディアの一人勝ち!

続くのはエヌビディアの協業企業!

エヌビディアの競合は軟調!?

まとめ


続くエヌビディアの一人勝ち!

早速、半導体関連株の年初来上昇率ランンキングを見てみましょう。日付は2024年4月19日現在。 Ta-da! 

いかがでしょうか?昨年に引き続き、画像処理半導体(GPU)の王者、エヌビディアの一人勝ちが続いていることがわかります。

ちなみにエヌビディアは昨年2023年には年間で238.9%上昇、すなわち1年で3.3倍にも上昇しました。しかも今年2024年も約3カ月半で58.2%も上昇、すでに約1.6倍に上昇しています。

(エヌビディア=過去1年)

それもこれも、もちろん生成AIという大潮流に対する期待を一身に受けてのことです。

米国株全体の時価総額は現在、マイクロソフト、アップルに続く堂々の第3位。このポジションを不動のものにしつつあります。

続くのはエヌビディアの協業企業!

続いてランキングの2位、3位、4位に入ったマイクロン・テクノロジー、アーム、TSMCは、いずれもエヌビディアと組んで仕事をする協業企業であることに気付きます。

そんもそもエヌビディアは半導体メーカーとして企画・設計・開発を担うメーカーであり、工場(ファブ)は持たないファブレス企業です。

実際に生産を担うのは、ファウンドリーと呼ばれる世界最大の半導体受託生産会社のTSMC(台湾積体電路製造)とです。

言うならば、この2社の最強タッグこそが、半導体市場の成長をけん引しているといっても過言ではありません。

(TSMC=過去1年)

さらに3位にランキングるアームは、英国の半導体設計の大手企業ですが、エヌビディアとの関係は古く、失敗に終わりましたが一時は吸収合併する話が進んでいたくらいです。

また今年に入って株価を急速に伸し、2位にランクされたマイクロン・テクノロジーは、DRAMといった半導体メモリーの大手メーカーです。もちろんエヌビディアの半導体に組み入りられているそうです。

エヌビディアの競合は軟調!?

このほかランキングの5位、6位、7位にランクされているのはアプライド マテリアルズ 、ASML、ラムリサーチ。偶然にもすべて半導体製造装置と呼ばれるカテゴリーに位置づけられる半導体関連株です。

これらの銘柄はすべてTSMCをはじめとした半導体製造メーカーが顧客ですので、広い意味ではエヌビディアとの協業企業と言えます。

(アプライド・マテリアルズ=過去1年 )

一方でランキングのベスト10圏外を見ると違った状況が見えてきます。

まずはエヌビディアの最大のライバルと言われるAMD(アドバンスト・マイクロ・デバイセズ)。

AMDもエヌビディアと同じファブレスメカーでGPUに強いのは同じです。

ところが年初来の上昇率は5.82%と、エヌビディアに比べると見劣りします。ちなみにAMDは昨年2023年は、年間で111.3%も上昇したので1年で2倍以上に成長した計算です。エヌビディアとの明暗ははっきりとわかれた格好です。

また12位のテキサス・インスツルメンツは車載用など産業用のアナログ半導体と呼ばれる分野で、生成AI用とは一線を画す銘柄です。

半導体分野のかつてのチャンピオンと言えるのがインテルです。「ムーアの法則」や「インテル入ってる」など、数々の半導体のトレンドをつくってきたお馴染みのメーカーですね。現在は王者の復活を目指して再生中のですが、株価を見る限りその道のりはまだまだ遠そうです。

(インテル=過去1年)

まとめ

さて”米国株 徒然日誌⑫ 半導体関連株ランイング”いかがだったでしょうか?

生成AIに対する期待を一身に集める、エヌビディアを中心に同社の協業企業群がこのところの半導体株相場の上昇をつくり上げてきたことが、よくわかったのではないでしょうか。

ところがところが、好調を博した半導体相場、今年3月に入って異変が起きています。

主要な半導体関連30銘柄で構成されている株価指数「フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)」をみると、3月8日に付けた直近の最高値からおよそ9%も株価あが下落しています。

(フィラデルフィア半導体株指数=過去1年)

ここまで下げ知らずだったエヌビディアもこのところは、下げに転じる日が目立ってきました。

半導体関連株転換点を迎えているのか?それとも単に利益確定の売りに押された調整なのか? 注意深くウオッチしていきたいと思っています。


ヒロミン
ヒロミン

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