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意外と知らない株の配当金の基礎知識
2022年04月15日
意外と知らない株の配当金の基礎知識

投資をこれから始めようとしている人に、知っている投資商品や興味がある投資商品を聞くと、初めに「株式投資」を答える人が多いのではないでしょうか。投資の王道といえば株式投資のイメージがあります。そんな株式投資には、大きく分けて2通りの利益を出す方法があります。1つ目は「キャピタルゲイン」です。キャピタルゲインは購入した株の価値が上昇する事によって得られる利益となります。

そして、2つ目が「インカムゲイン」です。インカムゲインは、株式を保有している間に受け取る配当金のことです。

一般的に株式投資はキャピタルゲインを狙って資産を増やしていくもの、と考えている人が多いと思います。しかし、株を保有することにより得られるインカムゲイン=配当金も見逃せません。

配当金について、多くの人が一度は聞いたことがある言葉だと思いますが、友達や家族に上手く説明できる人は少ないのではないでしょうか。この記事では配当金について解説していきます。

配当金とは
配当利回りや配当性向を理解しよう
配当金(インカムゲイン)を狙うために知っておくべきこと
まとめ

配当金とは

配当金は、企業が事業活動によって利益を得たときに利益の一部を株主に還元するために支払われる分配金のことです。定期的に配当を出す企業は、投資家にとって魅力的な投資対象と見られることが多いため、配当に力を入れている企業もあります。

配当金の額は企業の業績によって変わり、1株当たりの配当金は基本的に決算発表のとき決まります。

配当利回りや配当性向を理解しよう

配当金に魅力を感じ、配当金を目的として株を購入しようと考えている人はぜひ「配当利回り」と「配当性向」に注目してみてください。

この2つの用語は、少しでも多くの配当金を得たいと考えている人にとって、非常に重要な意味を持つため、簡単に解説します。

配当利回りとは

配当利回りとは、購入した株価に対し、1年間でどれだけの配当を受けることができるかを示す数値です。

配当利回りの求め方は下記の計算式になります。

配当利回り=配当÷株価×100

2022年3月時点の日本国内企業の配当利回り平均は1.91%になりますが、5%以上の企業もあります。もし日本企業の配当利回りについて詳しく知りたい方は、配当利回りをランキング形式にまとめているサイトがありますので、気になる方はこちらからチェックしてみてください。

配当性向とは

配当性向とは、当期純利益に占める年間の配当金の割合を示す指標となります。つまり、配当性向が高い会社は、株主に多くの利益を還元している会社になります。

配当性向の求め方は下記の計算式になります。

配当性向=1株あたりの年間配当金÷1株あたりの利益×100

配当性向の数値は、事業拡大に力を入れている企業では利益を新たな設備投資に資金を投入するケースが多く、その場合は低くなる傾向があります。

配当金に関する情報は、会社四季報や証券会社の取引ツールの個別銘柄情報などでチェックできますので、一度覗いてみてください。

配当金(インカムゲイン)を狙うために知っておくべきこと

配当金を企業から受け取るためには、きちんと配当金を貰う権利を取得しなければなりません。配当金を貰う為に知っておくべきことを説明します。

1つ目「権利確定日」

権利確定日とは、配当金や株主優待などの権利が得られる日のことです。ここで注意したいのが、「権利確定日に株を買っても配当金を得られる権利をもらうことができない」ということです。では、どのタイミングで株を保有しないといけないのか、と疑問に思う方が多いと思います。その疑問は次で解消できます。

2つ目「権利付き最終日」

権利付き最終日は簡単に言うと株を保有していなければいけない日のことをいいます。つまり、権利付き最終日を迎える前に売却してしまうと、配当を受け取る権利がなくなってしまいます。ちなみに権利付け最終日は権利確定日2営業日前になります。

最後は「権利落ち日」です。

権利落ち日とは、株主としての権利を得るための権利付き最終日の翌営業日のことです。つまり、権利落ち日に株を購入しても、株主権利を得ることはできません。

例:3/31(木)が権利確定日の場合

3/29(火) 3/30(水) 3/31(木)
権利付き最終日 権利落ち日 権利確定日
約定日 受渡日

3点、配当益を狙っている人に重要な「権利確定日」、「権利付き最終日」、「権利落ち日」について説明しましたが、最後に1つ、気を付けてほしいことがあります。それは権利付き最終日の翌営業日、つまり権利落ち日には、株価が下落する可能性が高いことです。理由としては、配当金を受け取る権利を得た後に多くの人が株を売却するため、その結果株価が下降するといわれています。権利付き最終日に向かって株価は上昇し、権利落ち日に株価が下落する傾向が多いことを覚えておいてください。

まとめ

今回は配当金について解説しました。配当金は株式投資で得られる重要な利益の一つです。

そのため、配当が多くもらえる高配当銘柄が魅力的にみえるかもしれません。ただ、企業に投資する際は、配当金だけではなく、その企業の将来性や業績もきちんとチェックすることが重要です。

シャケ男
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