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2024年夏 堂島コメ平均スタート!
2024年09月10日
2024年夏 堂島コメ平均スタート!

ここのところ、スーパーからお米がなくなり入荷も未定、というニュースが話題となっていますが、もうひとつお米に関するニュースが8月にあったのをご存じでしょうか? それは、「堂島コメ平均」という指数が上場したこと。その内容や取引内容について紹介します。

堂島コメ平均とは
取引の仕組みは商品先物取引と同じ
どこで取引できる?
米不足のニュースがある今は有利?

堂島コメ平均の正式名称は「米穀(べいこく)指数」といい、日本全国のお米の値段をもとに算出した指数です。
具体的には、農林水産省が毎月公表している日本全国の食用一等米の当月の平均価格を予測した値で、2024年8月に大阪の堂島取引所に上場しました。
堂島という地名は、歴史の教科書でも聞いたことがあるかもしれません。江戸時代に堂島米会所が生まれた先物取引発祥の地で、堂島取引所はその流れを汲みます。

堂島コメ平均の取引単位は3トン/枚、呼び値は60kg当たり10円です。あくまで指数の先物取引ですので、実際にお米を売買するわけではありません。価格の変動要因としては、コメの需給に影響を与える天候、作付面積の増減、燃料価格、流通量など要因が考えられます。株式や債券と値動きが異なるため、分散投資先の一つとしても期待されています。

堂島コメ平均は、商品先物取引として取引できます。商品先物取引の大まかな特徴は大きく3つです。

限月(げんげつ)という取引の期限がある

その期限までの価格を予測して取引を始め、期限までに反対売買して手じまうか、満期日に決済する仕組みです。取引開始時の価格と決済時の価格の差額が損益となります。
堂島コメ平均の場合の限月は、偶数月です。つまり2月限のものは来年2月までに、4月限のものは来年4月までに手じまうか、満期日に決済する必要があります。

取引は買いからだけでなく、売りからも始められる

価格が上昇すると思ったら買いから取引を始め、思惑通り上昇したら売却し利益を得ます。逆に価格が下落すると思ったら売りから取引を始め、予想通り下落したら買い戻すことでその差額が収益となります。買いからも売りからも始められるというのは、信用取引やFX、CFD取引と似ています。

レバレッジを効かせた取引ができる

取引には取引額が全額必要ではなく、その一部を証拠金として預けることで始められます。証拠金の金額は取引するものによって異なりますが、いずれも取引額に比べて少額から始められるので、レバレッジを効かせた取引が可能です。この部分も信用取引やFX、CFD取引と似ています。

2024年9月10日現在、現在取引できる企業は下記の4社です。

SBI証券
9月30日までにコメ取引をすると、お米がもらえるキャンペーンを実施しています。堂島コメ平均を取引するには、総合口座以外に商品先物口座を開設する必要があります。

岡安商事
1952年創業の商品先物会社です。対面、オンライントレードともに対応。商品先物以外に、くりっく365、くりっく株365、純金積立も扱っています。

コムテックス
1955年創業の商品先物会社です。オンライントレードはもちろん、対面取引でプロのサポートを受けることもできます。

北辰物産
1964年創業の商品先物会社です。基本はオンライントレードですが、専属アナリストがついたコースを選ぶこともできます。

米不足のニュースがある限り、今後の価格の上昇は期待できるかもしれません。しかしレバレッジ取引のため、予想と反対の値動きをした時に大きな損失を受ける可能性があります。株や債券と値動きが異なることを理由に分散投資の一つとして活用するとしても、ある程度の余裕資金で臨みたいところです。

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