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【2023年4月更新】最近話題になっているフィンランドってどんな国?
2023年04月05日
【2023年4月更新】最近話題になっているフィンランドってどんな国?

ロシアによるウクライナへの侵攻により、軍事的中立の立場から一転、2023年4月にNATO(北大西洋条約機構)に正式に加盟したフィンランド。数日前には、マリン首相が率いる社会民主党が敗れ、辞任することも話題になりました。一体どんな国か、調べてみました。
※2023年4月5日現在。

どこにある?
首都は?
通貨は?
主要産業は?
経済は成長している?
フィンランドと言えば?
フィンランドの企業に投資できる?
まとめ

フィンランドは正式名称をフィンランド共和国と言います。スカンジナビア半島の付け根に位置し、ノルウェーとスウェーデンに隣接する北欧の1国です。国土の1/3が北極圏内にあります。日本よりやや小さい約33万8,000平方キロメートルの国土に、約551万人の人々が暮らしています。言語はフィンランド語が中心です。

ヨーロッパ地図フィンランド

ヘルシンキです。1952年夏季オリンピックが開催されました。映画「かもめ食堂」のロケ地としても有名です。

ヘルシンキ大聖堂

北欧の国では唯一、2002年からユーロを導入しています。EUには1995年に加盟しています。

EUR_JPYJPY
※2022年1月1日~2023年4月5日 出所:Trading View

国土の約7割が森林資源ということもあり、製紙・パルプ・木材といった森林産業が基幹産業です。輸出の約8割を占める製造業も重要な産業で、産業用機械等の製造技術は世界的にも有名です。貿易相手国としては、輸出入ともにドイツが1位です。観光にも力を入れており、ヘルシンキ国際空港はヨーロッパのハブ空港として注目されています。

主な貿易品目

輸出
機械・車両、加工製品(自然資源等)、化学製品
輸入
機械・車両、鉱物性燃料等、加工製品(自然資源等)

貿易相手国

輸出
ドイツ(13.3%)、スウェーデン(10.3%)、米国(6.8%)
輸入
ドイツ(14.9%)、ロシア(11.8%)、スウェーデン(11.6%)

コロナの影響もあってか、2020年はマイナス成長となりましたが、2021年にV字回復しています。
フィンランドは、世界最大級のスタートアップイベント「Slush」発祥の地であるほか、2017年に世界で初めてヘルシンキ周辺でMaaSのサービス提供を開始しており、次世代を担う産業の成長が期待できそうです。

※MaaS (Mobility as a Service)は、スマホのアプリから、その人のニーズに応じて複数の公共交通や移動サービスを最適に組み合わせて検索・予約・決済等を一括で行えるサービス。

フィンランドGDP

フィンランドと言えば、日本で大人気のサウナのイメージが多い方もいるでしょう。ヘルシンキには、観覧車に乗りながらサウナを楽しめるアトラクションがあります。また日本だと冬にしか会えないサンタクロースも、ロヴァニエミにあるサンタクロース村に行けば1年中会うことができます。それ以外にもアニメでおなじみのムーミン、デザインが人気のマリメッコ、食器で有名なイッタラやアラビア、アルバー・アールトの建築などが有名です。
世界遺産は7つ登録されています。世界幸福度ランキングでは、フィンランドは2018年以降、1位を獲得しています。

観覧車のサウナ

右側にある、ひとつ色が違うリフトがサウナ仕様です。

サウナ付き観覧車

フィンランドの世界遺産

名称 登録・拡張年
ラウマ旧市街 1991年
スオメンリンナの要塞群 1991年
ペタヤヴェシの古い教会 1994年
ヴェルラ砕木・板紙工場 1996年
サンマルラハデンマキの青銅器時代の石塚墳 1999年
ハイ・コースト/クヴァルケン群島 2000年、2006年
シュトゥルーヴェの三角点アーチ観測地点群 2005年

日本から個別銘柄で投資できるのは、ノキアです。フィンランドに本社があり、5G基地局市場で世界第3位を誇ります。ノキアは米国市場に上場していますので、米国株が投資できる証券会社から購入できます。またフィンランドの企業に投資できるETFやファンドもあります。

ETF

【1385】UBSユーロ圏大型株50
【1387】UBSユーロ圏株
【1388】UBSユーロ圏小型株
【VGK】バンガード・FTSE・ヨーロッパETF(海外ETF)

主な投資信託

野村 ユーロ・トップ・カンパニー
欧州株式厳選F フルインベストメント
三菱UFJ ユーロ債券オープン(毎月分配型)

サウナ、サンタクロース、ムーミンなど日本になじみの多いフィンランド。NATOの加盟やマリン首相の退陣がどのような影響を及ぼすのか、見逃せません。もし日本から投資をするには、ETFやファンドなどのパッケージを使ったほうが簡単そうですね。

出所:外務省在フィンランド日本大使館国土交通省各ウェブサイトほか

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