2023年 ヘルスケア関連株ランキング～米国株徒然日誌⑧

2023年12月24日

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• 肥満症薬

こんにちは！マネー探検隊の米国株投資家、ヒロミンです。年末特別企画、今年の米国株はどうだった？シリーズ第３弾、今回は第１弾のマグニフィセント・セブン、第２段の旅行関連株に続いてヘルスケア関連株を取り上げます。

コロナ禍がようやく終焉を迎えた今年、医薬品を含めヘルス関連株の調子はどうだったのか？検証したいと思います

2023年 ヘルスケア関連株ランキング～米国株徒然日誌⑧ーー、早速スタートです。

ヘルスケア関連株は低迷期！？

一大ブームを巻き起こした肥満薬！

コロナ終焉でワクチン株が下落！

まとめ

ヘルスケア関連株は低迷期！？

ヘルスケア関連株といってもさまざまですが、今回は時価総額の大きい銘柄に話題性の高い銘柄を少し加えてランキングにしてみました。比較基準は年初来の騰落率。基準日は2023年12月22日としました。

早速、結果は以下の通りです。

＊カッコ（）内はティッカー

いかがでしょうか？　なあーんだ、意外にもヘルスケア関連株は一部の銘柄を除いてかなり低迷しているじゃないですか…..

年初来をプラスで推移しているのは、イーライリリー（LLY）、ノボノルディスク（NVO）、アムジェン（AMEH）の３銘柄のみ。これら以外はすべてマイナスに沈んでいます。

第１弾、第２段で取り上げた、今年をけん引し続けているマグニフィセント・セブンやリオープン（経済再開）で大きく上昇した旅行関連株とは大きく違います。

やはりコロナ禍の終焉で明暗が分かれたということでしょうか？

一大ブームを巻き起こした肥満薬！

個別に見て行きましょう。ぱっと見て目立っているのが、１位のイーライリリー（LLY）と２位のノボノルディスク（NVO）です。

この２銘柄はある意味、今年のヘルスケア関連株を象徴する銘柄と言えます。というのもどちらも今年一大ブームを巻き起こした肥満薬を手がけている企業だからです。

ノボノルディスク（NVO）は1923年創業のデンマークを本拠とする糖尿病および肥満症薬を手がける世界有数のヘルスケア企業です。なかでも肥満症薬「ウゴービ」は今年世界中で一大旋風をもたらしました。

（ノボノルディスク＝年初来）

またイーライリリーは1876年に米国インディアナ州で創業した国際的な製薬会社です。世界で初めて糖尿病製剤のインスリンの実用化に成功したことで有名で、もちろん肥満症薬も手掛けています。

（イーライリリー＝年初来）

コロナ終焉でワクチン株が下落！

このように今年は肥満薬が大きな注目を集めた一方、コロナ禍の終焉でファイザー（PFE）やモデルナ（MRNA）といったワクチン銘柄は大きく低迷しましたね。

（モデルナ＝年初来）

上のチャートは年初来のものですが、期間を５年間に広めてみると低迷具合が一目瞭然です。

（モデルナ＝過去５年）

どうでしょう。コロナ禍まっただ中の2021年には株価が急騰してたものの、コロナ禍の終焉にともない、急落していったことがわかります。

まとめ

さて、米国株 徒然日誌⑧ ”2023年 ヘルスケア関連株ランキング”。いかがだったでしょうか？

2023年はヘルスケア関連株は、肥満症薬を除けば意外に低迷していたことがわかりました。また肥満症薬についてもどこまでブームが続くのか？不透明です。

そういう意味では、ヘルスケア関連株はなかなか投資しづらいという印象のもちがちです。

とはいえ、やはりヘルスケア関連株という分野は、世界中が高齢化社会を迎える今後、ますます重要なテーマとなると言えます。

癌の治療薬や認知症薬の開発といった大きなブレークやイノベーションがこの分野から出てくるだろうことは確実です。

今年はいまひとつ低迷していたものの、アムジェン（AMEH）、ダナハー（DHR）、メルク（MRK）、アッヴィ（ABEC）といった銘柄群はそうした大きな仕事を成し遂げられる可能性の高い企業群と言えます。

その意味ではヘルスケア関連株ほど夢のある分野もないとも言えるのではないでしょうか！？

筆者としては来年も大きく上昇し続けられるとは言い切れない、ハイテク株を保有し続ける一方で、上記のようなヘルスケア関連株も来年はポートフォリオに加えていきたいな、と考えています。