マネー探検隊が行く!

投資から節約、生活の知恵まで幅広く扱うマネーサイト

旅行
大統領再選で動向が気になるトルコってどんな国?
2023年06月02日
大統領再選で動向が気になるトルコってどんな国?

数年前に新興国の通貨の中でも人気を博していたトルコ。先月大統領選挙が行われ、決選投票の結果、現職のエルドアン氏が当選しました。トルコはいま、ウクライナとロシアの仲介外交やスウェーデンのNATO加盟問題などで注目されています。そんなトルコについて、調べました(2023年6月2日現在)。

どこにある?
通貨は?
主要産業は?
経済は成長している?
トルコと言えば?
日本との関係は?
まとめ

どこにある?

ボスポラス海峡をはさんで左右に広がるトルコは、欧州とアジアを結ぶ重要な拠点です。正式名称はトルコ共和国と言い、1923年に共和国となりました。今年は共和国建国100周年にあたります。
トルコというとイスタンブールが有名ですが、首都はアンカラです。公用語はトルコ語。1952年にNATOに加盟しましたが、EU加盟国ではありません。

ヨーロッパ地図トルコ

通貨は?

通貨はトルコリラです。数年前は高金利通貨として人気を博していました。しかし近年は、インフレに反して金利を下げていることから、トルコリラはこの10年で50円近く下落しています。現在は1トルコリラ=約6.5円です。

TRY-JPY
出所:トレーディングビュー

主要産業は?

トルコの産業の半分を占めるのがサービス業です。また地の利から、中央アジアや中東からの欧州エネルギー輸送の要衝となっています。

主な貿易品目

輸出
自動車部品、機械類、鉄鋼

輸入
燃料および鉱物油類、機械類

貿易相手国

輸出
ドイツ(8.6%)、米国(6.5%)、英国(6.1%)

輸入
中国(11.9%)、ロシア(10.7%)、ドイツ(8.0%)

経済は成長している?

2017年は個人消費や好調な輸出のおかげで成長しました。しかし2018年にトルコリラの急落でインフレ・市中金利が高騰し、経済活動が減速。2021年は個人消費の急増などが経済成長に貢献しています。

トルコGDP

トルコと言えば?

トルコは昔から東西の両文化交わる拠点ということもあり、異国情緒あふれる風景が人気です。またトルコ料理は世界三大料理の一つといわれています。ケバブやキョフテ(ハンバーグのようなもの)と言った肉料理のほか、ひよこ豆をペーストにしたフムス、水餃子のようなマントゥ、サバサンド、トルコアイス、紅茶もコーヒーも有名です。またトルコには現在19の世界遺産があり、見どころが数多く存在します。

トルコの世界遺産

名称 登録年
ディヴリイの大モスクと病院 1985年
イスタンブールの歴史的地域 1985年
ギョレメ国立公園とカッパドキアの岩窟群 1985年
ハットゥシャ:ヒッタイトの首都 1986年
ネムルット・ダー 1987年
クサントス-レトゥーン 1988年
ヒエラポリス-パムッカレ 1988年
サフランボル市街 1994年
トロイの古代遺跡 1998年
セリミエ・モスクと複合施設群 2011年
チャタルホユックの新石器時代遺跡 2012年
ブルサとジュマルクズク:オスマン帝国発祥の地 2014年
ペルガモンとその重層的な文化的景観 2014年
ディヤルバクル城塞とヘヴセル庭園の文化的景観 2015年
エフェソス 2015年
アニの古代遺跡 2016年
アフロディシアス 2017年
ギョベクリ・テペ 2018年
アルスランテペ遺跡 2021年
カッパドキア
カッパドキア
アヤソフィア
イスタンブール歴史的地域の一つ、アヤソフィア
ボスポラス海峡
ボスポラス海峡

日本との関係は

1890年、トルコのエルトゥールル号が紀州・串本沖で沈没した際、日本政府が救助したことをきっかけに友好関係が築かれました。1985年のイラン・イラク戦争の時は、テヘランで孤立した邦人救出にトルコ政府が協力してくれています。災害時にはお互い支援協力を行うなど、今も友好関係が続いています。またボラポラス海峡にかかる橋は、日本企業が複数関わっています。

まとめ

過去に一度訪れたことがありますが、人々は親切で食べ物もおいしく、見どころも多く、また行きたい国ではあります。ただ投資先と考えると、GDP成長率は改善してきた半面、通貨の下落が止まる気配を感じないところに一抹の不安を感じます。エルドアン氏が再選したということで、今後どのように変化していくのかしないのか、気になります。

出所:外務省ウェブサイトほか

マネー探検隊トラベル
ヒヨコマメ
ヒヨコマメ

関連記事

広告