- 【実録】Sony Bank WALLETを海外で使ってみた2019
- 2021年12月24日
以前、デビットカードのメリットについて紹介しましたが、なかでも注目したいのがソニー銀行の「Sony Bank WALLET」です。キャッシュカードとしてはもちろん、デビットカードとして国内外のVisa加盟店で使え、キャッシュバック率は0.5%を誇ります。ここでは改めてSony Bank WALLETの特徴と、海外で使うメリットを実録交えてご紹介します。
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ソニー銀行とは
2001年4月に設立されたネット銀行です。円預金や外貨預金以外に投資信託やFX、ロボアド、クラウドファンディングなども取引できます。各調査会社の格付け評価もAクラス、見通しも安定的とされています(2020年7月16日現在)。
Sony Bank WALLETの特徴
キャッシュカードとして、円普通預金への預け入れや引き出しができる
ソニー銀行はネット銀行なので実店舗はありません。しかしコンビニや銀行などの国内の提携ATMで利用が可能です。ATMは夜間・土日祝日変わらず、預け入れは手数用無料。引き出しの場合は月4回まで無料、月5回目以降は110円/回となります。
ソニー銀行のATM利用手数料についてはこちら
Visaデビットカードとして、国内外のVisa加盟店で使用できる
Sony Bank WALLETは、キャッシュカードにデビットカード機能がついています。キャッシュバック率は0.5%。カードにタッチ決済のアイコンがある場合は、かざすだけのタッチ決済も可能です。
デビットカードに関する記事はこちら
取引状況に応じた優遇プランがある
ソニー銀行には、取引状況に応じて優遇サービスを受けられる「Club S」というプログラムがあります。たとえばステージの条件によって、デビットカードのキャッシュバック率が最大2%までとなり、またひと月あたりのATM手数料無料の回数も増えます。
ソニー銀行の優遇プログラムへ「ClubS」についてはこちら
外貨預金口座があれば、海外で使用する際にとっても便利
Sony Bank WALLETのメリットとして一番伝えたいのは、海外での使用です。
海外に行くときはクレジットカードを持っていくことが多いと思いますが、現地でクレジットカードで支払っても、実際の引き落としはタイムラグがあり、さらにレートに手数料が上乗せされるため、あとで明細を見たら思わぬ金額となっていた、という経験をした方は多いのではないでしょうか。
Sony Bank WALLETの場合、外貨預金口座を開設して事前に資金を預け入れておけば、現地では外貨預金の残高から即時決済されます。また現地で通貨を引き出す際も同様に外貨預金の残高から引き出せるので、現地で為替レートを気にする必要がありません。使った金額や残高はスマホのアプリですぐにわかるので、管理も簡単。なお対象の外国通貨は、米ドル、ユーロ、英ポンド、豪ドル、NZドル、カナダドル、スイスフラン、香港ドル、南アフリカランド、スウェーデンクローナの10種類となっています。
では実際に、2019年7月12日~21日までヨーロッパに行った際にSony Bank WALLETを使った経験をご紹介しましょう。
Sony Bank WALLEYTを海外で使ってみた
2019年の実録・外貨預金(ユーロ)
ちなみに、こちらは当時のユーロ円の値動きです。
5月23日 |
事前準備として、外貨口座に10万円分(813.53ユーロ)を入金。 同日、追加で5万円分(408.56ユーロ)を入金。 |
---|---|
7月4日 | 円高になったので、事前準備として外貨口座に5万円分(410.98ユーロ)を入金。 |
7月12日 | 出発。 |
7月13日 |
現地のATMで400ユーロ引き出し。手数料は7.04ユーロ。 ※海外ATM手数料は、引き出す通貨・口座によって異なります。 |
7月17日 |
ホテル代や買い物で残高が減ってきたので、 アプリから5万円分(411.86ユーロ)を外貨口座に入金。 |
7月19日 |
ホテル代や買い物で残高が減ってきたので、 アプリから5万円分(413.49ユーロ)を外貨口座に入金。 |
7月21日 | 帰国。 |
2019年5月1日~2019年9月末までのユーロ円の動き
今回は合計30万円分をユーロに交換したことになります。平均為替レートは、1ユーロ=122.03円となりました。当時は一貫して円高基調だったので、滞在中にユーロに交換したことが功を奏したかもしれません。しかし、何より現地にいながら、日本語で為替レートを見て自分のペースでユーロに交換できたのは、非常に安心感があり便利でした。
同期間にクレジットカードを使ったら?
一方、同行した友人はクレジットカードを使用していましたので、参考までに比較してみます。当時の記録を見せてもらうと、ホテル代と食事代だけで687.02ユーロを支払っています。カード会社からの明細をもとに計算すると、平均為替レートは1ユーロ=124.216円でした。当然、為替レートは明細が届くまでわかりません。
摘要 | 日本円 | ユーロ | 為替レート | 引き落とし月 | |
---|---|---|---|---|---|
7月12日 | 食事代 | ¥2,997 | € 24.00 | 124.877 | 8月 |
7月13日 | 食事代 | ¥3,040 | € 24.35 | 124.877 | 8月 |
7月14日 | 食事代 | ¥3,309 | € 26.50 | 124.877 | 8月 |
7月14日 | 食事代 | ¥2,128 | € 17.10 | 124.479 | 8月 |
7月15日 | 食事代 | ¥2,138 | € 17.20 | 124.307 | 8月 |
7月15日 | 食事代 | ¥3,796 | € 30.50 | 124.479 | 8月 |
7月16日 | 食事代 | ¥6,091 | € 49.00 | 124.307 | 9月 |
7月16日 | 食事代 | ¥7,355 | € 59.17 | 124.307 | 9月 |
7月16日 | ホテル代 | ¥35,074 | € 282.60 | 124.115 | 9月 |
7月17日 | 食事代 | ¥5,088 | € 41.00 | 124.115 | 9月 |
7月18日 | 食事代 | ¥6,678 | € 53.90 | 123.910 | 9月 |
7月20日 | 食事代 | ¥7,645 | € 61.70 | 123.910 | 9月 |
合計 | ¥85,339 | € 687.02 | 124.216 |
2つを比較すると、結果的にSony Bank WALLETのほうが有利なレートとなりました。もし円安基調だとしたら、為替レートを見ながら事前に現地通貨を準備しておくこともできます。いずれにしても、タイミングを見計らってアプリで簡単に円預金から外貨預金に資金移動できるのはとても便利だと思います。
今回は手動で資金を移動させましたが、現地での支払い時に外貨預金口座に残高がない場合、Sony Bank WALLETには円普通預金から自動でチャージする「円からアシスト」という仕組みもあります。しかし外貨預金口座がないと、「Visaが指定するレートで円換算した金額+事務処理経費」が円普通預金口座から引き落とされてしまいますので、Sony Bank WALLETを海外で使うなら外貨預金口座の開設は欠かせません。
Sony Bank WALLET海外利用時の手数料についてはこちら
海外に出かける前に
海外で便利なSony Bank WALLETも出かける前の準備が大切、ということで準備しておきたいことを以下にまとめました。
前提として……
まずは口座を開設し、ソニー銀行のアプリとSony Bank WALLETのアプリをダウンロード。円預金にお金を預け入れる。
1.外貨預金口座を開設する。
ソニー銀行の外貨預金については「海外に行く前に準備したいソニー銀行の外貨普通預金」でも触れています。
2.できることなら、優遇プログラム「Club S」のステージを上げておく。
優遇ステージによって、海外ATM利用料(220円、税込み)無料となります。
3.Visaデビットの利用限度額を確認する。
限度額を自分で設定することで、使いすぎを防止することができます。変更は、サイトにログインするか、またはSony Bank WALLETのアプリから設定できます。
4.(なるべく円高を狙って)外貨預金にお金を入れる。
デメリットはあるの?
今回紹介した方法はSony Bank WALLETの外貨預金口座があることが前提となります。つまり、先ほどの10種類の通貨の国を訪れるときにだけ有効となる方法です。また海外でカードで支払う際、支払い通貨について「現地通貨」または「日本円」を選択する画面が出る場合があります。ここで「日本円」を選択すると指定のレートが適用され、一般的な為替レートより割高になる可能性があるので注意が必要です。
現地でタイミングよく外貨預金に資金を移動するためにも、円預金口座にもある程度お金を入れておくことをお勧めします。しかし事前に利用限度額は設定しておかないと、日本に返ってきたときに口座の中が空っぽ……となってしまうので、気を付けたいところです。
最後に、海外では何が起こるかわからないので、万が一デビットカードが使えなかった時のために、クレジットカードは予備で持っていくといいかもしれません。いま、なかなか海外に気軽に行けない時期が続いていますが、海外に行く機会ができたらぜひ検討してみてください。
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