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<首都の移転で話題>インドネシア投資について調べてみた
2024年08月23日
<首都の移転で話題>インドネシア投資について調べてみた

首都・ジャカルタの人口やビジネスの一極集中、交通渋滞などの緩和を目指して、今年の10月にインドネシアの首都が地方に移転することが話題になっています。

今回の首都移転に際しては、累計投資額が56兆2,000億ルピア(日本円で約5,283億円)に及び、今後の経済効果にも期待が集まっています。

インドネシアの基本情報については、こちらをチェック!

今回は、そんなインドネシアの株式市場やインドネシア投資について、改めて調べてみました。

インドネシアの上場企業と代表的な指数
インドネシア・ジャカルタ総合指数について
インドネシア・ジャカルタ総合指数の主な構成銘柄(上位10位/2024年7月時点)
インドネシア・ジャカルタ総合指数と東証株価指数の値動きの違い
インドネシアに投資をするには
インドネシア株の取引ができる主な国内の証券会社
インドネシア株を対象とした主な投資信託

本記事には一部、アフィリエイト広告を含みます。


首都ジャカルタにあるインドネシア証券取引所には、2024年7月時点で892銘柄が上場しています。

そんな全銘柄を時価総額加重平均で算出した指数が、インドネシアを代表するインドネシア・ジャカルタ 総合(IDX Composite)です。

正式名:IDX Composite/ Indeks Harga Saham Gabungan (IHSG)
設定:1983年4月
コード:COMPOSITE
かなり古くからある指数でした。


コード 銘柄名 ウェイト 業種
BBRI BANK RAKYAT INDONESIA
/バンク・ラヤット・インドネシア
9.24% 金融/銀行
BBCA BANK CENTRAL ASIA
/バンク・セントラル・アジア
9.21% 金融/銀行
BMRI BANK MANDIRI
/バンク・マンディリ
7.89% 金融/銀行
AMMN AMMAN MINERAL INTERNASIONAL
/アンマン・ミネラル・インターナショナル
4.90% 銅・金鉱山
TPIA CHANDRA ASRI PACIFIC
/チャンドラ・アスリ・パシフィック
4.87% 化学製品
TLKM TELKOM INDONESIA
/テルコム・インドネシア
4.52% 通信事業
BREN BARITO RENEWABLES ENERGY
/バリト・リニューアブル・エナジー
4.50% 再生可能
エネルギー
BYAN BAYAN RESOURCES
/バヤン・リソーシズ
3.46% 石炭取引
ASII ASTRA INTERNATIONAL
/アストラ・インターナショナル
2.85% 総合商社
BBNI BANK NEGARA INDONESIA
/バンク・ネガラ・インドネシア
2.43% 金融/銀行

出所:インドネシア証券取引所(PDF)

比べてみると、日本以上に銀行やインフラ事業など、より生活の根幹となる企業が多いイメージです。

<参考>東証株価指数の主な構成銘柄(上位10銘柄/2024年6月時点)

コード 銘柄名 ウェイト 業種
7203 トヨタ自動車 4.43% 輸送用機器
8306 三菱UFJフィナンシャル・グループ 2.63% 銀行業
6758 ソニーグループ 2.42% 電気機器
6501 日立製作所 2.21% 電気機器
8316 三井住友フィナンシャルグループ 1.87% 銀行業
8035 東京エレクトロン 1.87% 電気機器
6861 キーエンス 1.79% 電気機器
8058 三菱商事 1.62% 卸売業
6098 リクルートホールディングス 1.61% サービス業
8031 三井物産 1.47% 卸売業

出所:日本取引所グループ

次のグラフは、過去1年間のインドネシア・ジャカルタ総合指数と東証株価指数の値動きです。

インドネシア・ジャカルタ総合指数と東証株価指数の過去1年間の値動きの違い

比べてみると、インドネシア・ジャカルタ総合指数は非常に値動きが安定しています。
ですが、「めっちゃ成長してる!」という印象もありません。

過去5年で見ても、比較的同じような印象です。

ただし、円ベースで考えるとこちらのチャートの通り比較的円安に動いている印象ですので、プラスになっていると思われます。

インドネシアの株式に投資をするには、主に以下の2つの方法があります。

●インドネシア株取引ができる証券会社を利用
個別株やETFの取り引きが可能だが、会社ごとに扱い銘柄が異なる。
●インドネシアを対象とした投資信託で投資をする
残念ながら、国内の証券取引所に上場しているETFは見当たりませんでした。

楽天証券(詳細はこちら
SBI証券(詳細はこちら
アイザワ証券
フィリップ証券
Jトラストグローバル証券
岡三証券
極東証券

※取引チャネルが限定されている証券会社もあります。

ファンド名 運用会社 基準価額
(円)
騰落率
(3年)
信託
報酬
純資産総額
(百万円)
アムンディ・インドネシアF
《ガルーダ》
アムンディ 10,300 61.67% 1.62% 925
インドネシア株式F GSAM 14,241 27.14% 1.70% 1,759
イーストスプリング・
インドネシア株式オープン
イースト
スプリング
10,426 43.87% 1.33% 9,246
イーストスプリング・インドネシア株式F
(資産成長型)《+αインドネシア》
イースト
スプリング
9,719 0.47% 1,647
ノムラ・アジア・シリーズ
(ノムラ・インドネシア・フォーカス)
野村AM 18,025 35.42% 1.65% 5,342
東洋・インドネシア株式F SOMPO AM 9,883 1.08% 2,484

(運用会社の略式表記)
アムンディ=アムンディ・ジャパン、GSAM=ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント、イーストスプリング=イーストスプリング・インベストメンツ、野村AM=野村アセットマネジメント、SOMPO AM=SOMPOアセットマネジメント

いずれもアクティブファンドですが、ノムラ・アジア・シリーズ(ノムラ・インドネシア・フォーカス)のみ、前述の「インドネシア・ジャカルタ総合指数」に主要な資産が連動しています。

インデックスファンドやETFがほぼ無い理由としては、前述の値動きの比較にあるように、明らかに東証株価指数よりもパフォーマンスが良い、など、投資対象としての指数の魅力があと一歩という点が考えられます。

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