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猫俳句大賞まもなく締切 俳句で10万円を狙え!
2023年10月22日
猫俳句大賞まもなく締切 俳句で10万円を狙え!

猫にまつわる俳句を募集する「猫俳句大賞」、第5回の応募締切11/30が近づいてきました。大賞には賞金10万円、準賞にも5万円の賞金が贈られ、自分の作品が書籍に掲載される可能性もあります。初心者でも十分チャンスあり!これを機に俳句の世界に飛び込んでみませんか?

芥川賞作家、直木賞作家など超豪華審査員
豪華賞金と副賞に猫グッズ、書籍への作品掲載も

毎年6/1から11/30までの期間で猫をテーマにした俳句を募集する猫俳句大賞。今年で5回目を迎える俳句コンテストですが、毎回猫愛が深い超豪華ゲストを審査員に迎えて、2/22猫の日に大賞を発表しており、猫好きにはおなじみの文芸イベントとなっています。

第1回目のゲスト審査員は芥川賞作家の町田康さん。主著に『くっすん大黒』、『きれぎれ』、『告白』、『スピンクの笑顔』他、 猫との暮らしを綴ったエッセイシリーズ『猫にかまけて』、『猫のあしあと』、『猫のあほんだら』、『猫のよびごえ』がロングセラーとなっており、動物愛護イベントや猫祭りにも積極的に参加しています。

そんな町田さんが選んだ猫俳句がこちら。

凍て星やかりかり残るアルミ皿 近藤恵

町田さんはこの句に対し、次のように述べています。
「そこに居ない猫、居なくなった猫は、そこに居ないからこそ、その存在を在り在りと感じさせる。句に猫という言葉はないが、ありありとその存在を感じる。寒い夜、飯を食べなかった猫、食べられなかった猫はどこにいったのか。そんなことを考えてしまう。身の内になにかが溢れる」
町田さんの選評全文はこちらから読めます↓

第2回目のゲスト審査員はSF作家の新井素子さん。高校時代に執筆した『あたしの中の……』でデビュー後、『グリーン・レクイエム』、『ネプチューン』で連続して星雲賞を受賞、『チグリスとユーフラテス』で日本SF大賞を受賞しており、『星へ行く船』、『ひとめあなたに…』、『結婚物語』、『おしまいの日』など著書多数。

ライトノベル作家の草分け的存在であり、ファンの間では大の猫好きとして知られています。『いつか猫になる日まで』、『絶対猫から動かない』など猫がタイトルに入る作品も。

そんな新井さんが選んだ猫俳句がこちら。

春暑し猫の開きに手術あと 中分 明美

新井さんはこの句に対し、次のように述べています。
「一読、“猫の開き”に感動しました。猫の開き!ああ、状況がほんとに目に見える!うちの猫もよくやってる。しかも、“手術あと”が、駄目おし。どでんと見せたお腹に手術跡があるんだねー、女の子で避妊手術ならいいんだけれど、どうか大病の手術跡ではありませんように。なんて、この猫さんの健康を祈ってしまいました」
新井さんの選評全文はこちらから読めます↓

第3回目のゲスト審査員は直木賞作家の角田光代さん。『空中庭園』、『対岸の彼女』、『八日目の蝉』、『紙の月』などドラマ化・映画化された作品多数。漫画家の西原理恵子さんから譲り受けたアメリカン・ショートヘアーのトトとの暮らしを綴った『今日も一日きみを見てた』、『明日も一日きみを見てる』は愛に溢れる猫エッセイとして大ヒットしています。

そんな角田さんが選んだ猫俳句がこちら。

去年今年猫は髭から眠るもの もふもふ

なんと、この句は猫俳句大賞書籍化第一弾のタイトルにもなりました!

角田さんはこの句に対し、次のように述べています。
「年の暮れでも猫はまったくかまわずに寝ていて、一年の反省も、新年の抱負もありません。髭から眠ると言われると、眠る猫のふてぶてしさは霧散して、かわいさだけが残ります。なんてかわいらしい句でしょうか。この句を読んで、抜けた猫の髭入れが売られているほど、猫の髭をとっておく人が多い理由がわかった気がしました」
角田さんの選評全文はこちらから読めます↓

第4回目のゲスト審査員は直木賞作家の村山由佳さん。『天使の卵―エンジェルス・エッグ』、『星々の舟』、『ダブル・ファンタジー』、『風よ あらしよ』など数々のベストセラーを書かれています。

愛猫との最後の一年をつづったエッセイ、『猫がいなけりゃ息もできない』はweb上で大反響、村山さんと猫たちが出演したNHK「ネコメンタリー 猫も、杓子も。」とともに大きな話題になりました。

そんな村山さんが選んだ猫俳句がこちら。

頑なに食わず癒えたり冬の猫 あいむ李景

村山さんはこの句に対し、次のように述べています。
「運命を受け容れつつ、死の瞬間までひたむきに生きようとする命。私自身、愛猫の三毛を闘病の末に看取った時、当の彼女に死を怖れる様子がないことに救われたのを思いだします。この句からも、治るために何が必要かを本能でわかっている、そんな生きものの底力と凄みを感じました。頑固な猫を見守るしかなかった作者の安堵と、命への感嘆も」
村山さんの選評全文はこちらから読めます↓

第1回から4回まで、審査員長として猫俳句大賞を選んできたのが俳人の堀本裕樹さん。ピース又吉直樹さんの俳句の師匠であり、テレビ「NHK俳句」講師、『ねこのほそみち』、『ねこもかぞく』といった猫俳句解説書シリーズでも知られています。

なんと、堀本さんは猫雑誌『猫の手帖』をつくっていた出版社で働いていたこともあるそうです。エッセイ『海辺の俳人』など、著書の中でもお気に入りの猫を愛でる話が出てきます。筋金入りの愛猫俳人であることは間違いありません。

そんな堀本さんが第4回猫俳句大賞で大賞に選んだ猫俳句がこちら。

老猫のまばたきふかき春の宵 青木りんどう

堀本さんはこの句に対し、次のように述べています。
「老猫の今まで辿ってきた生き様が『まばたきふかき』の一つの動作に象徴されているようだ。そして『春の宵』の季語から『春宵一刻値千金』の諺が連想される。春の夜は趣深く、そのひと時は千金の価値があるという意味だが、長く生きてきた猫が、この春のひと時を慈しんでいるような『ふかきまばたき』に見えるのだ。静かに際立つ老猫の存在感」
堀本さんの選評全文はこちらから読めます↓

そして、第5回を迎える今回の猫俳句大賞では、芥川賞作家の保坂和志さんがゲスト審査員となり、堀本さんと二人で猫俳句大賞を選考します。保坂さんは『プレーンソング』でデビュー、『草の上の朝食』で野間文芸新人賞、『この人の閾(いき)』で芥川賞、『季節の記憶』で谷崎潤一郎賞、『未明の闘争』で野間文芸賞を受賞。ほとんどの作中に猫が登場するほどの愛猫家で、NHK「ネコメンタリー 猫も、杓子も。」にも出演されています。

保坂さんが選ぶ準賞、堀本さんが選ぶ大賞に選ばれれば、それぞれ5万円(準賞)、10万円(大賞)が贈られます。さらに、日本テレビ「スッキリ」でも紹介された人気の爪とぎベッド「バリバリボウル」(株式会社猫壱提供)も副賞として進呈されるとのこと。猫俳句大賞は書籍化され、『猫は髭から眠るもの』(幻冬舎)が出版されていますが、今後も大賞、準賞、佳作など入選作は書籍化の際に収録されると思われます。自分の句が本に載ったら嬉しいですね!

過去の猫俳句大賞で入選した人たちは、必ずしも俳句経験者というわけではなく、猫俳句大賞ではじめて俳句に興味を持ち、投稿した人も多いそうです。俳句初心者でも、猫を飼っていたり、猫と触れ合う機会が多い方は、猫の面白い習性や独特の行動を長年観察してきたアドバンテージがあるので、大金星を狙えるかもしれません!

第5回猫俳句大賞への投稿は公式サイトから気軽に行えます。締め切りは2023年11/30まで。俳句は数分で閃くこともありますので、まだまだ十分な時間があります。皆さんもぜひトライしてみてください!

ワタヤン
ワタヤン

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