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株式投資を始める人は貸株も理解しよう
2022年12月16日
株式投資を始める人は貸株も理解しよう

みなさんは「貸株」というサービスをご存知でしょうか。貸株サービスは少ないリスクで安定して金利収入を得られる仕組みとなっているため、個人投資家の方でも利用している人は少なくありません。

今回は、そんな株式投資における「貸株」のメリットやデメリットについて、ご紹介していきたいと思います。

貸株とは
貸株のメリット・デメリット
貸株のデメリット
貸株ができる証券会社
まとめ

貸株とは

貸株とは、投資家が保有している株を証券会社に貸し出すことです。投資家は証券会社に株を貸し出すことで証券会社から貸株金利を受け取ることができます。つまり投資した企業の株を長期保有したい場合、長期間ただその企業の株を保有しているのではなく、保有しながら証券会社にその株を貸し出すことで配当金だけではなく、証券会社から貸株金利も受け取ることができます。

貸株のメリット・デメリット

投資家が貸株サービスを利用するメリットをご紹介します。

貸株金利を受け取れる

貸株をおこなう最大のメリットは、貸株金利を受け取れることです。

例えば200万円分の株式を金利1.0%で証券会社に貸し出すとそれだけで年間の利益は2万円になります。つまり株式から得られる配当金に加えて貸株金利ももらえる為、保有している期間の利益を増やすことができる点がメリットです。ただ、貸株の金利は証券会社や銘柄ごとに異なります。

貸株中でも自由に売却できる

貸株中の株は、普通に株を保有しているように、自由に売却することができます。

証券会社に保有株を貸しているので、貸株中は自由に売買できないのではないかと誤解される方もいますが、売却するために株を証券会社から返却してもらう手続きなどはありません。

貸株のデメリット

貸株サービスはデメリットが少ないサービスと言われていますが、ただデメリットもいくつかありますのでご紹介いたします。

NISA口座の保有株を貸株にすることはできない

貸株のデメリットは、NISA口座で保有している株は残念ながら貸株の対象外となります。貸株サービスを利用できるのは、「一般口座」または「特定口座」で保有している現物株式となります。

倒産した場合、損失が出る

証券会社は、個人投資家などから預かった資産を、証券会社自身の財産と明確に分別して管理する「分別管理義務」があります。そのため、個人で保有している株については、証券会社が倒産しても戻ってきます。ただ、貸株サービスで貸していた株については、分別管理義務の適用除外と考えられているため、貸出先の証券会社が破綻すると、株式が返ってこないリスクがあります。つまり、貸出先の証券会社の財務状況は理解しておく必要があります。

株主優待を受けれなくなる?

株主優待を受ける為には権利確定日に株式を保有している必要があるので、もし貸株をしている銘柄の株主優待を受けたいなら、権利確定日に一度証券会社から返却してもらう必要があります。またもし継続保有特典を優先する場合は、貸株サービスを利用しないか、株主優待を得られる最低限の株を貸株に出さず保有しておくことをおすすめします。

貸株ができる証券会社

貸株サービスを利用するためには証券口座を開く必要があります。最後に貸株サービスを利用できる主要な証券会社5社をご紹介します。

SBI証券

1社目は国内最大手のネット証券「SBI証券」です。口座開設数はネット証券でNo.1となり幅広い投資家に支持されている証券会社になります。

松井証券

2社目は創業100年以上を誇る「松井証券」です。日本で初めて本格的なインターネット取引を導入した証券会社になります

楽天証券

3社目は、多くのキャンペーンが実施されていることで人気の「楽天証券」です。楽天証券は楽天グループのネット証券会社になります。

マネックス証券

4社目はサイトやツールの見やすさ使いやすさで、初心者から投資経験者まで幅広い層に人気があるマネックス証券です。

auカブコム証券

5社目は逆指値などの自動売買注文を業界で最初に提供したMUFGグループのネット専業証券のauカブコム証券です。

まとめ

今回は「貸株」についてご紹介してきました。貸株による貸株金利は、配当・株主優待とならぶインカムゲインと言えます。またそこまで大きなリスクなく収益の分散が出来るので、貸株を利用する人も多くなっている印象です。ただ、貸株サービスを利用するリスクもあることを理解しておく必要があります。もしあなたが株式投資を考えているなら、貸株も一度ご検討してみてください。

シャケ男
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