株式分割のメリットやデメリットを解説!

株式分割は、企業にとっても投資家にとってもメリットがある制度です。今回は、株式分割によるメリットやデメリット、2022年に株式分割を行った日本の有名企業などを紹介します。

「株式分割」とは?

株式分割とはその名の通り、1株をいくつかに分割し発行済みの株式数を増やすことを意味します。たとえば分割比率を5倍と定めた場合には、従来の1株が5株に、5株が25株になります。

保有している株数は増えますが1株当たりの価値は下がっていますので、資産が増えたりなどの変化があるわけではありません。また、株主に対し無償で株数の保有を増やすことになることから「株式無償割り当て」とも呼ばれたりします。

株式分割を行うメリット

株式分割を行うメリットは投資家と企業、どちらにもあります。主な3つのメリットはこちらです。

メリット1:株価が下がる

株式分割を行うと1株当たりの価格が下がることになります。成長を続けている企業の株価はどうしても上がっていき、その企業の株を買える投資家が少なくなります。

ただ、株式分割が行われることで1株当たりの価格が下がるため、個人投資家でも有名企業の株を購入しやすくなります。

メリット2:配当金が増加

基本的に配当金は「1株あたり〇円」のように株数に応じて受け取れる仕組みとなっています。つまり、1株が5株に株式分割される場合であれば、将来的に受け取ることができる配当金が増える可能性があります。

メリット3:株価の安定性が高まる

株式分割して株式数が増えると、市場に流通する株式の数が増えます。1株あたりの株価も分割した分安くなりますので、投資家は株の売買をしやすくなります。また株主数が増えることで、株価を安定させる効果が見込めるので企業にとってメリットになります。

株式分割のデメリット

株式分割のデメリットはあまりありませんが、唯一上げるとすると以下のデメリットがあります。

多くの株主を管理する必要が出てくる

株式分割によって株式が増えると、株の売買が活発になり株主の数が増えていきます。ただし、株主が増えると株主総会や配当などに関する手間が増えることが企業側のデメリットと言えます。

2022年の間に株式分割をした企業

2022年は日本の有名企業が株式分割を行っていますので、最後に紹介していきます。

日本郵船

日本郵船は2022年9月26日に2022年の9月30日を基準日として1株を3株に分割すると発表。2022年11月17日時点の時価総額は約1.4兆円、株価は約2,783円となったので、最低購入価格は約27万円になります。

任天堂

任天堂は2022年10月1日に発行済普通株式を1株につき10株に株式分割することを発表。2022年11月17日時点の時価総額は約7.3兆円、株価は約5,879円となりますので、最低購入価格は約58万円になります。

東京海上HD

東京海上HDは2022年9月30日を基準日として1株を3株に分割すると発表。2022年11月17日時点の時価総額は約5.4兆円、株価は約2,666円となりますので、最低購入価格は約26万円になります。

商船三井

商船三井は2022年3月31日を基準日として1株を3株に分割すると発表。2022年11月17日時点の時価総額は約1.3兆円、株価は約3,125円となりますので、最低購入価格は約31万円になります。

川崎汽船

川崎汽船も2022年9月30日を基準日として1株を3株に分割すると発表。2022年11月17日時点の時価総額は約7,313億円、株価は約2,573円となりますので、最低購入価格は約25万円になります。

まとめ

この記事では、株式分割の概要やメリット、デメリットなどを解説しました。株式分割は、上がり過ぎた株価を下げるのには最適な手段の一つであり、投資家と企業の双方にメリットがあるため良い制度といえます。

株式分割を行う企業は投資家から注目されることが多くなるので株式分割を行った企業の株価がその後、どういった動きをしているかなどを分析しながら株式投資を行っていくのもよいかもしれません。