ブーム再燃のカヌレ 人気の秘密を探る

ついこの間までマリトッツォが人気スイーツとしてもてはやされていましたが、そのブームは既に過ぎ去ってしまったのか、コンビニやスーパーのスイーツコーナーからは姿が消え、変わりにカヌレが置かれるようになりました。『日経トレンディ』(日経BP社)が選ぶ2022年ヒット商品ランキングにもノミネートされたカヌレの人気の秘密を探ります。

2022年最大のヒットスイーツ

『日経トレンディ』が1987年の創刊以来、毎年12月号で発表している名物企画「ヒット商品ベスト30」。今年の1位は「Yakult1000/Y1000」、2位は「ちいかわ」、3位は「PCM冷却ネックリング」が選ばれました。その他、映画「トップガン マーヴェリック」や「完全メシ」など話題の商品がランクインする中、17位に選ばれたのが「第二次カヌレブーム」。昨年ブームとなったマリトッツォにとって代わり、今年はカヌレが最大のヒットスイーツとなりました。

カヌレはフランスで生まれた焼き菓子で元々ボルドー地方の郷土菓子でしたが、世界的に有名なパティシエ、ピエール・エルメ氏が広めたそうです。「第二次カヌレブーム」とあるように、1990年代後半に日本に上陸した際、“第一次”カヌレブームが起こりました。当時プランタン銀座にあった「ビゴの店」(現在はマロニエゲート銀座2で営業中)が大量のカヌレを店頭に並べ、行列ができたことなどが話題を集め、『Hanako』などの女性誌を通してブームが拡がっていったようです。

ブームの秘密は「映え」にあり

第一次カヌレブームは多くの人気スイーツ同様に徐々に下火になり、販売店も減って終わりを迎えますが、2021年頃からカヌレ人気が再燃しました。その理由のひとつがカヌレの進化と、InstagramなどのSNSにあるといわれています。最新のカヌレは、クラシックなタイプの他にオランジェット、抹茶、コーヒープラリネ、ブルーベリーヨーグルト、季節のフルーツが入ったものなど多彩なフレーバーのものがあります。食感も半熟タイプ、生タイプなど様々なものが楽しめ、カヌレ専門店のショーケースに並ぶ最新のデコレーションを施されたカヌレは見た目も華やかで“映える”スイーツです。

カヌレはマカロンやフィナンシェとともにアフタヌーンティーに欠かせないお菓子となっており、見た目の華やかさ、可愛さからInstagramなどのSNSに投稿されやすく、それがブームの一因になっているようです。表面はカリッと焼き上げて、中はモチっとした食感のカヌレは、フランス・ボルドーではお酒のつまみとしても食べられており、男女問わず幅広い年代に受け入れられそうですね。

スーパー・コンビニで気軽に楽しめる

最も手軽に楽しめるのがコンビニで販売されているカヌレですが、ローソンが9月27日から販売している「濃密カヌレ」(税込160円)は発売4日で販売数100万個を突破。ローソンのオリジナルスイーツブランド「Uchi Cafe」の商品としては史上2番目のスピードで100万個販売を達成しています。その勢いは止まらず、発売から7日間の売上個数は約216万個超とのこと。

全国の「イオン」「イオンスタイル」チルドデザート売場でも11月9日~13日の5日間限定で、「イタリア産ピスタチオカヌレ」(税込300円)を販売しています。ラム酒がほんのり香る北海道産バターを使用したコクのあるカヌレ生地をじっくりと香ばしく焼き上げ、イタリアシチリア島ブロンテ産のピスタチオペーストを配合した深いコクと風味豊かなピスタチオホイップクリームとピスタチオ入りカスタードソースをトッピングしたこだわりのカヌレ、とのこと。その他「ナポレオンパイ風パフェ」、「ヴィクトリアケーキ風パフェ」、「チョコとコーヒーのシュークリーム」といったオリジナルスイーツも同時に販売されるそうです。

第二次カヌレブームもいずれは鎮静化すると思われますが、2022年の旬のスイーツですから、今のうちに期間限定フレーバーや最新のカヌレフェアを楽しみたいですね!