ストップ高とストップ安を理解しよう

株式投資に興味がある人ならストップ高・ストップ安という言葉を聞いたことがあると思います。ただ、なんとなくイメージはつくと思いますが、具体的にどのくらい株価が動くとストップ高・ストップ安になるか説明できる人は意外に少ないのではないでしょうか。今回は株式投資を始める前に知っておきたいストップ高・ストップ安について説明していきます。

ストップ高・ストップ安とは

株式投資は、株価を基準に売買を行います。そして株価は様々な影響を受けて、上下に動いていきます。ただ、株価の動きは一定の基準より上昇または下落しないように規制されています。これを「値幅制限」と言います。

そしてこの値幅制限の上限まで株価が上昇することをストップ高、下限まで下落することをストップ安といいます。

また、株式投資をこれから始める人は米国株に投資することも一度は検討すると思います。米国には市場全体が大きく動いて売買が停止される「サーキットブレーカー制度」と呼ばれる機能はありますが、ストップ高・ストップ安の制度はありません。そのため特定の銘柄が短時間で急に株価が上昇することもあれば、逆に暴落することもありますので、米国株に投資を行う際は注意が必要です。

値幅制限の幅はどのくらい?

値幅制限を設ける主な理由として、株価が適正な価格から逸脱するのを防ぐためといわれています。その値幅制限の範囲の決まり方は、前日の終値または最終気配値段などを基準としています。値幅制限は以下の表のとおりとなっています。

値幅制限をもっと見たい方はこちらから

ストップ安は場合によってはチャンス?

自身が保有している銘柄の株価がどんどん下落していくと、慌てて売りたくなってしまう人もいると思います。そしてストップ安になると売りたくても売れない状況になってしまいます。しかし、株価がストップ安になったとしても、その後も継続して下落、ストップ安になるとは限りません。銘柄の下落原因のネガティブ度合いによりますが、株価が大きく下落したタイミングは、割安で株を買う絶好のチャンスと捉える投資家もいます。


ストップ安から順調に株価が右肩上がりになっている企業を例に挙げると任天堂がまさに象徴的です。任天堂は2016年スマートフォン用ゲーム「ポケモンGO」を配信し、投資家達は任天堂の業績アップにつながると思い込み期待していましたが、任天堂自信が「業績への影響は限定的」と発表したことで株価は一気に暴落、2016年の7月25日にストップ安となりました。ただ、下の任天堂の株価グラフを見ていただくとわかる通り、任天堂の株価は順調にその後、右肩上がりとなっています。ストップ安になった企業に投資することが割安で株を買える機会となった好例です。

ストップ高・ストップ安になるタイミング

では、実際にどのタイミングでストップ高・ストップ安になるのか、代表的な例をご紹介します。

ストップ高になりやすいタイミング

・企業買収の報道が出る

・大幅な配当金アップ

・新しい大型取引の発表や好決算の発表

ストップ安になりやすいタイミング

・業績を大幅に下方修正する

・自社製品の欠陥が報道される

最近ストップ高になった企業は、VTuberグループ「にじさんじ」運営のANYCOLOR株式会社です。ストップ高になるくらい株価が急騰した理由は、2023年4月期のANYCOLOR株式会社の業績が大幅な増益予想と報道されたことが要因となっています。

2022年にストップ高・ストップ安になった企業

最後に2022年にストップ高・ストップ安になった企業を紹介します。

ストップ高

・株式会社ALBERT

コンサルティング大手のアクセンチュアが株式会社ALBERTの株式公開買い付けを実施すると発表したことで2022年9月30日にストップ高。

・エーザイ株式会社

アルツハイマー病新薬「レカネマブ」の第3相試験で症状悪化を抑制する効果が示されたことが評価されエーザイ株に買い注文が殺到したことで2022年9月28日にストップ高。

・日揮ホールディングス株式会社

昨今のウクライナ情勢を受け、エネルギー安全保障の観点から、世界でLNGプラント需要の拡大が予想された結果、日揮HDの受注が増えると投資家が予想し2022年5月13日にストップ高。

ストップ安

・セーフィー株式会社

2022年12月第2四半期決算発表時、大幅に営業利益を下方修正すると発表。その結果、決算明け後の取引は売りが殺到し2022年8月12日にストップ安。

・モイ株式会社

ライブ配信コミュニケーションプラットフォーム「ツイキャス」でのポイント販売が堅調に推移したものの、上場関連費用の影響で減益となり先行きに対する警戒感から売り優勢となり2022年6月13日にストップ安。

・ビューティガレージ株式会社

理美容機器や業務用化粧品の通販最大手であるビューティガレージは、主力の物販を中心に売上高が伸び悩み、原材料費および輸送費の高騰、円安などが響いて採算が悪化したことで、2022年3月10日にストップ安。

まとめ

株式投資は金融について相当勉強をして、潤沢な資金を持つ富裕層でないと始められないという印象を持っている人はまだまだ多いと思いますが、そんなことはありません。今は100円から株式投資を始めることも可能です。

そして、株式投資を始めるときはストップ高・ストップ安の銘柄に注目することをおすすめします。ストップ高になる企業は将来性があり、ストップ安になった企業は割安でその企業の株を取得するチャンスかもしれません。他にも株式投資を始める前に事前に知っておくべきことはたくさんありますので、下記の記事も参考にしてみたください。