有事の円買いは来ない? カナダドル売り大爆死

ロシアのウクライナ侵攻という有事にも関わらず、為替相場は2022年3月から破竹の勢いで円安方向へ急伸。ドル/円は122円突破、カナダドル/円も97円を突破しました。そんな中、有事の円買いを予想しカナダドル/円を上昇直前の91円台で売ってしまったワタヤン。6円分の損切りするか、持ち続けるか、為替が止まっている土日も悩んでいます。


リスクオフなのに円安

「有事の円買い」という言葉があります。テロや紛争、災害、世界的な経済事件などリスクオフ局面では安全資産の円が買われる、という意味で、リーマンショックや東日本大震災の際には実際にドル/円やクロス円通貨が大きく下落しました。

ロシアのウクライナ侵攻においても、当然リスクオフの円買いが来るはず…そう思っていたところ、開戦直後の2月24日こそドル/円は115円から114円台へ下落しましたが、3月11日から急上昇が始まり、3月24日には122円を突破。ドル/円が120円を超えるのは、実に6年ぶりのことです。クロス円通貨もドル/円につられて大幅上昇となりました。


トラリピでFX自動売買を行っているワタヤンは、基本的にカナダドル/円買いのスタンスでトレードしていましたが、有事の円買いに備え、ドル/円が上昇を始めた3月11日にカナダドル/円4000通貨を91.30円で売ってしまいました。

いつも1000通貨でトレードしているのに、なぜかこの時は4倍の通貨単位(泣)。もちろん、カナダドル/円もドル円に負けず劣らずの急上昇となり、3月24日時点で97.70円台に到達。あっという間に6円以上踏み上げられました。


いつもはマイナスを抱えても数千円の含み損で済んでいましたが、今回は3万円近い含み損。おまけに毎日マイナススワップポイントが発生します。最悪の展開…

原因はドルとの金利差か?

なぜ有事の円買いは起こらず、これほど円安に動いてしまったのか。原因のひとつとして考えられているのが、日米金利差の拡大です。米連邦準備制度理事会(FRB)は3月の米連邦公開市場委員会(FOMC)でインフレ対策として0.25%の利上げを決定しましたが、利上げはこれで終わりではなく、2022年中に7回の利上げが予想されています。


一方、日本のインフレ率はターゲットの2%に到達しておらず、日本銀行は3月18日の金融政策決定会合で、大規模な金融緩和策を維持することを決定しました。ドルは中長期的で利上げ傾向、円はゼロ金利継続となるため、日米金利差の拡大が円安トレンドに拍車をかけていると考えられます。

他にも、日本がロシアの隣国であることの地政学リスク、原油など資源価格上昇により、日本のエネルギー輸入のコストが上がることで、今後より多くの円売りドル買いが発生するのでは、という思惑も円安ムードを促進しているようです。

円安はどこまで進む?

それでは、ドル/円やカナダドル/円はいったいどこまで上昇するのでしょう。メディアのなかには、1ドル150円に到達するという予想もあらわれています。ドル/円が150円なら、そのときカナダドル/円は120円くらい!?

とはいえ、一気にドルが150円まで上昇するわけではなく、調整が入りつつ段階的に上がっていくのでは?ウクライナ情勢が落ち着けば、いったん状況が変わるかもしれないし…逃げ場が来ることを期待して、しばらく売りポジションをキープしようと思っています。この結論が吉とでるか、さらなる悲劇を生むのか…為替相場が始まるのが怖いです。

(ワタヤン)