あなたは楽天ポイント「で」投資する派? 楽天ポイント「を」運用する派?
楽天市場や楽天トラベルの利用でたまる「楽天ポイント」。最近ではクレジットカードやコード決済、電子マネーなどのキャッシュレス決済の利用でポイントがたまったり、保険やモバイル契約の支払いに応じてポイントがたまるなど、多岐にわたるサービス展開で「楽天経済圏」と呼ばれるほど巨大なポイント網になりつつあります。
そんな楽天ポイントですが、皆さんはどんな使い方をしていますか?
楽天のサービスを利用するときにお金の代わりに利用をするのが一般的ですが、今回は話題の「ポイント投資」での利用についてフォーカスしていきたいと思います。
楽天ポイントは「ポイント投資」と「ポイント運用」で使える
たまったポイントを投資商品に利用する「ポイント投資」ですが、楽天ポイントには「ポイント投資」のほかに「ポイント自体を運用する」というしくみがあります。
楽天ポイント「で」投資する方法=ポイント投資
「ポイント投資」は、たまった楽天ポイントを、楽天証券を通じて「投資」の資金として使用する方法でのこと。収益が出た場合は、現金として受け取れるのも魅力です。
ポイントで投資をするため現金の負担が少なく、投資初心者にとっては投資のハードルがぐっと下がりますよね。
楽天ポイントを運用する方法=ポイント運用
もう一方の「ポイント運用」は、楽天ポイントを投資商品で「運用」することで、楽天ポイント自体を増やす方法です。
楽天証券などの証券口座を開く必要がなく、気軽に始められるという魅力があります。
楽天証券では楽天ポイントでどんな投資ができるの?
楽天証券に口座を開設すると、以下の4つの投資商品に楽天ポイントの利用が可能です。
購入代金や手数料の一部、またはすべてに、1ポイント=1円として楽天ポイントが使えるので、少ないポイントからでも始めることができます。
それぞれの投資商品について見ていきましょう。
投資信託に投資する
楽天ポイントは、投資信託の購入に利用可能です。
※投資信託でのポイント利用については、「楽天ポイント」を「楽天証券ポイント」に交換して投資に充てます。変換にあたっては手数料や作業は発生しません。
特徴
- 100円(ポイント)から購入可能。
- 限定募集を除くほとんど銘柄の購入に利用可能。
- 単発購入(スポット購入)でも積立購入でも利用可能。
- 特定口座・一般口座・NISA口座・つみたてNISA口座で使える。
- 積立購入の場合、「ポイントをすべて使う」「毎日の上限 ●●ポイント」「毎月の上限 ●●ポイント」といった細かい設定が可能。一度設定するだけで、取引の都度設定は不要。
投資信託ってどんな商品?という方は、こちらの記事をご覧ください。
日本株(現物取引)に投資する
日本株の現物取引では、購入代金や手数料として楽天ポイントの利用が可能です。
※楽天証券ポイントは使えません。
特徴
- 1円(ポイント)から利用可能。
- 新規公開株式(IPO)・公募増資(PO)、新株予約権無償割当を除くすべての現物株で利用可能。
- 特定口座・一般口座・NISA口座で使える。
- PTS夜間取引にも対応。
- 「ポイントをすべて使う」「毎日の上限 ●●ポイント」「毎月の上限 ●●ポイント」といった細かい設定が可能。一度設定するだけで、取引の都度設定は不要。
米国株(円貨決済)に投資する
米国株投資は、一般的に日本円を米ドルに両替をしてから投資をしますが、楽天証券では日本円のまま米国株投資が可能です。そんな米国株式の円貨決済の取引の場合、購入代金や手数料として楽天ポイントの利用が可能です。
※楽天証券ポイントは使えません。
米国株は1株から購入できるため、ポイントを使って少額から始めることも可能です。
特徴
- 1円(ポイント)から利用可能。
- 取り扱いの米国株銘柄すべてで利用可能。
- 特定口座・一般口座・NISA口座・未成年口座で使える。
- 「ポイントをすべて使う」「毎日の上限 ●●ポイント」「毎月の上限 ●●ポイント」といった細かい設定が可能。一度設定するだけで、取引の都度設定は不要。
米国株って初心者には難しそう……という方は、こちらの記事もご覧ください。
バイナリーオプション(らくオプ)に投資する
バイナリーオプションでは、購入代金として楽天ポイントの利用が可能です。
※楽天証券ポイントは使えません。
バイナリーオプションは、FXのように2通貨間の価格変動に応じて価格が上昇するのか下落するのかを予想して投資をする商品です。
FXと違い値動きが小さい場合にも利益を狙うことができ、一方で最大損失額が予め把握できるため手軽に取引が可能です。
特徴
- 1円(ポイント)から利用可能。
- 取り扱い通貨ペアは、5種類。ドル/円、ユーロ/円、ポンド/円、豪ドル/円、ユーロ/ドル。
- バイナリーオプション口座を持っていると使える。
- すべてのポイントを利用する方式のみ。不足分は現金で取引となる。
楽天証券の口座開設などについてはこちら
このように、幅広い投資商品にポイントが利用できるのは楽天ポイント投資の大きな魅力の一つですが、もちろん気を付けるポイントもあります。
共通の留意点
- 楽天ポイントの利用上限がある(楽天証券ポイントは上限なし)。
- 期間限定ポイント、他のポイントから交換したポイントなどは利用できない。
- 注文後、約定前に他のサービスで楽天ポイントを利用し、ポイント数が不足した場合は、注文が取り消しになったり、現金での支払いになる(投資商品による)。
- ポイントコースを「楽天ポイントコース」に変更する必要がある。
「ポイント運用」はどんなサービスなの?
楽天ポイントを投資商品で手軽に運用できるのが「ポイント運用」です。
証券口座を開く必要が無いので、楽天ポイントが100ポイント以上あれば誰でも手軽に始めることができます。
どうやって始めるの?
① Rakuten Point Clubにログイン。
② 「ポイント運用」をタップ。
③ 「アクティブコース」と「バランスコース」のどちらか選択して「追加」をタップ。
④ 追加したいポイントを入力して「確認する」をタップ。確認画面が出るので、「追加」をタップ。
これで完了です。
(画像はAndroidアプリのものです。)
取引手数料も無料なので、追加したポイント分がそのまま運用に使われます。
「アクティブコース」と「バランスコース」ってなに?
「積極的に投資をする」か「バランスを大切にして投資をする」というイメージは沸きますが、実際に「アクティブコース」と「バランスコース」にはどんなものに投資をするのでしょうか?
アクティブコース
アクティブコースは、世界の株式と債券に70:30の割合で投資をする「楽天・インデックス・バランス・ファンド(株式重視型)」の値動きに応じて運用されます。
運用実績はこちら
債券よりも値動きの大きな株式への投資比率が大きいことから、「アクティブコース」という名称のようです。
とはいえ、投資地域が日本を含む世界に分散されていることから、一定の分散効果もあると考えます。
バランスコース
バランスコースは、世界の株式と債券に30:70の割合で投資をする「楽天・インデックス・バランス・ファンド(債券重視型)」の値動きに応じて運用されます。
運用実績はこちら
アクティブコースと株式と債券の割合が逆です。ちなみに、債券は「投資適格債」と呼ばれる第三者機関である格付け会社が定めた「投資しても大丈夫な債券」に投資をしています。慎重な方はこちらを選んでみても良いと思います。
運用で増やしたポイントは楽天ポイントとして使える
運用で増やしたポイントは、引き出すことにより通常の楽天ポイントとして使用ができます。
もちろん、投資商品を通じて運用を行うため、投資を始めた時よりもポイントが減ってしまう場合もあります。
ですが、もともとポイント自体がおまけのようなものですので、実際に現金を使って投資を始める前に、疑似投資体験をしてみてはいかがでしょうか?
まとめ
今回は、楽天ポイントの投資や運用についてご紹介しました。
特に、楽天証券のポイント投資は、米国株やバイナリーオプションにも投資できるなど、他のポイント投資に比べて投資できる商品がかなり幅広い印象です。初めて投資をする方や、新しい投資商品に挑戦してみたい人にとっては、予行練習に使えるのではないでしょうか?
もちろん、「ポイント運用」も投資初心者にありがちなから「何を選べばいいのかわからない」という悩みが不要なので魅力的です。
現在、ポイントを活用した投資や運用は、楽天ポイント以外でもさまざまなサービスが提供されています。ポイント投資に関する記事は、こちらもご覧ください。
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