不労所得で自由に生きるFIREとは?~決して夢物語じゃない!!~

ここ1~2年のことでしょうか?大型書店の資産運用コーナーに足を運ぶと、”FIRE”と題された書籍がズラリと並ぶようになりましたね。

FIRE? 

気にはなってはいたものの、どう発音するのかもわからない。どうやら資産運用をして早くリタイアしよう、といった提言らしいのですが、それだけなら今さら目新しさは感じられないよね、なんて思っていました。

ところがところが… 意を決して調べてみるととんでもない。

目から鱗のすばらしい考え方だったのです。

これはもう誰もがすぐに始めたほうがいいのでは? 

とくに20歳台、30歳台の若い人には価値観もぴったりな新しい生き方プランなのではないでしょうか? 筆者も遅ればせながら始めようと思います。

というわけで、FIREとは?~不労所得で自由に生きる~早速スタートしましょう。


そもそもFIREって何?

FIREは、Financial Independence, Retire Earlyの頭文字を合わせた言葉です。直訳すると “経済的に自立して、早期リタイアしよう!”という意味。“ファイア”と発音します。

ミレニアル世代発の新しい生き方プラン!

FIREの考え方はもともとアメリカで発祥し、ミレニアム世代(1981年~1996年生まれ)を中心に注目を集め、今では欧米はもとより日本を含む世界中に広がりつつあるムーブメントです。

経済的に自立し、早期にリタイアすると言えば、昔からアーリーリタイアンメント(早期引退)という言葉がありましたよね。

こちらは大手企業のエリートサラリーマンやベンチャー企業の起業家が若いころに猛烈に働いて稼ぎ、早期に引退。贅沢なセカンドライフを過ごすといったイメージでした。

ところがこのFIREのコンセプトは全く異なります。

アーリーリタイアメントの場合、リタイア後は基本的に財産を切り崩しながら生活するのですが、FIREの場合、リタイア前に蓄えた資産の運用益で生計を立てていく仕組みです。このためリタイア後も資産自体を減らすことはありません。

またそうであればアーリーリタイメントほど高額な資産は必要なくなるので、ごく普通のサラリーマンをはじめ、誰にでもその人なりのFIREを目指せることから若い人を中心に注目を集めているわけです。

その意味でFIREは単なる金銭的な贅沢さを求めるというよりも労働に縛られず自由な時間や心のゆとりを追求する新しい生き方プランと言えるかもしれません。


FIREには独自のセオリーがある!

ではFIREの実現には、実際にどのくらいの資金が必要になるのでしょうか?その目安として、FIREには2つのセオリーがあります。

それは「年間支出の25倍の資産」と「4%ルール」です。

どういうことかというと、FIREを成り立たせるに当たっては、まず年間生活費の25倍の資産を築き、それを運用して年率4%の運用益を上げれば、リタイア後の生活費を賄うことができるというものです。

具体例で見てみましょう。

もしもあなたの月間の生活費が15万円だったとしたら、年間の支出は180万円になりますね。

するとFIREに必要な資産はその25倍の4,500万円と算出できます。

そしてこの4500万円を年率4%で運用すると、年間でいくら増えるでしょうか

4,500万円 × 4% = 180万円 

年間の生活費がまるまる獲得できるようになります。

そしてこれを毎年繰り返すことで、理論上投資元本を減らすことなく、永遠に安定した生活を送れるようになります。FIREによるお金の生態系の完成というわけです。

とはいえあくまで目安とは言え、年率4%の運用益というのは現実的なのでしょうか?

実はこのFIREが生まれたアメリカでは、理論上可能という背景があります。

なぜなら米国株の代表的な株価指標であるS&P500の平均上昇率は年率7~8%。仮にここから3%程度のインフレ率を差し引いても、年率4%の運用益を稼ぎ出すことは決して難しいことではないからです。

FIRE実現のステップ!

ここではFIREを実現させるためのステップを見ていきましょう。

ステップ① まずは現在の生活を棚卸し

まずはともあれ、あなたの現在の生活の棚卸しから始めましょう。住居費はいくらか?光熱費、飲食費、交通費、趣味の出費などなど。何にどれだけの出費があるのか、きちんと把握することがスタート地点です。

銀行口座の明細をベースに、クレジットカードの情報などを重ね合わせ、少なくとも3カ月くらいは家計簿をつけてみるのもいいでしょう。

ステップ② 続いて生活費の断捨離を

生活費の現状がわかったたら、続いて生活費の断捨離です。あきらかに無駄な出費は意識してカットしましょう。またこの機会に保険料、携帯代、光熱費なども見直してみます。

もちろん、なんでもかんでも無理して節約すればいいというわけではありません。大切にしている趣味や、生きがいに通じる楽しみなどの出費は、むしろ積極的に計上すればいいのです。また病気や事故、親の介護など思わぬ出費に備えて最低限の保険には入っておくことも検討はしておきましょう。要はお金を使わないのではなく、無駄使い徹底して排除する癖をつけることです。若いころの筆者には一切できませんでしたが....

ステップ③ 年間生活費と運用資産額を算出

こうして生活を見直したうえで、FIRE後に必要となるおおよその年間生活費と運用資産額を算出してみましょう。必要な年間の生活費を25倍すれば、投資元本になる資産運用額は算出できますね。

ステップ④ 毎月余った資金をひたすら運用にまわす

さて、準備すべき投資元本の資産運用額の目安がわかればあとは、断捨離でスリムアップした家計で余った資金をひたすら投資運用にまわすだけです。

投資初心者で何で資産運用をしたらいいのかわからないという人は、FIREのセオリーの基準にもなっている、S&P500に連動するインデックスファンドで運用するのも一案でしょう。

その際、まだNISAを始めていない人なら、ぜひともつみたてNISAで始めるのもオススメです。

ステップ⑤ マネーリテラシーをコツコツと高める

さて投資元本を準備してFIREを実現させるまでに必要な期間が5年、10年、20年と人それぞれ状況に応じて異なるでしょう。

とはいえ本当に大切なことはその間に、マネーリテラシーを着々と高めていくことです。

最初はインデックスファンドでの運用だけだったけれど、少しずつ勉強をしながら個別銘柄にも投資できるようになったとか、趣味のひとつとして楽しみながら学んでいくのがベストです。マネーリテラシーが高まれば高まるほど、FIREに必要な投資元本の形成も早まります。当然FIRE後の生活にも余裕が増しますね。

ステップ⑥ 投資元本が準備できたらいよいよFIREへ

さてこうしてめでたく予定した投資元本を用意できたら、いよいよリタイアです。もっともこの段階まで来れば、すでにあなたは経済的な独立を獲得できています。

ですからそのまま辞めてもいいし、実は辞めなくてもいいという自由も獲得しています。もしもまだ辞める自信が持てないのであれば、思わぬ出費に備えてもう少し資金を積み増してからFIREを実行することも自由です。

改めてFIREの存在意義とは?

FIREについて調べるにつけ改めて見えてくるのは、結局FIREの目的というのは単に仕事を辞めてリタイアることではなく、その人らしい自由で豊かな人生を獲得することにあるのだなということです。

FIREは究極の働き方改革!

その意味でFIREというのは”究極の働き方改革のムーブメント”とも言えるかもしれません。

FIRE後はもちろん仕事をきっぱり引退して趣味やボランティアに没頭すもよし。あるいは、好きな仕事なら続けるのもまたよし。または別の新しい仕事に挑戦するもよし。はたまた週に2日だけ働くといったスタイルもありでしょう。

とにかく経済的には自由なわけですから、選択肢は無限です。

さらにFIREでは住む場所にも制限がなくなります。生活に便利な都会に住むももちろんよし。自然豊かな田舎でのんびり暮らすもよし。はたまた日本を離れて海外に移住するもよし。そのほうがむしろ生活費が安いという国もあるでしょう。

あるいは、世界を旅しながら生活したいなんていう強者もいるかもしれません。

サラリーマンから投資家へ!

一方でFIRは全く別の視点から眺めれば、会社勤めなどのサラリーマンを卒業して、資産運用で生活を成り立たせる投資家として独立する仕組みと、とらえることもできそうです。

仕事を引退するといっても資産運用で収益を得るわけですから、FIRE後は投資家という仕事を続ける人になるという見方もできます。もっともここでいう投資家というのは、大きなリスクを取って切った張ったの大博打を打つような投資家ではありませんよね。

ここで詳しくは語りませんが、アインシュタインが「人類最大の発明」と呼んだ「複利効果」を駆使して資産をコツコツと長期で安定的に育てていくタイプの投資家です。

余談ですがFIREを目指す人ならば福利効果については、ぜひ一度、勉強してみてください。マネー探検隊でもどこかで取り上げたいと思います。

〈まとめ〉

さて、“マネー探検隊流” 不労所得で自由に生きるFIREとは?~決して夢物語じゃない!!~、いかがだったでしょうか? FIREの魅力、なんとなくでも伝わったでしょうか?

このFIRE、何も早期退職を目指していない人にとっても有意義な考え方の宝庫だったと思いませんか?

FIREを若い頃から目指していたら、無駄遣いはしなくなるし、節約志向も身に着く。その上、個人資産は着々と安定して育っていき、マネーリテラシーもどんどん高まっていく。さらには人類最大の発明と言われる「福利効果」の威力を存分に享受しながら長期で運用し続けていけば、気が付けばいつのまにかいつリタイアしてもいいくらいに資産が膨らんでいる。

誰が目指しても、メリットだらけで悪い事なしの考え方ではないでしょうか?

まさに不労所得で自由に生きる、FIREな生活は決して夢物語ではないのです。

それでは今回はここまで。どうもありがとうございました。