電子マネーのパイオニア【Suica】を使いこなすヒント

2001年1月に登場した電子マネーのパイオニア的存在「Suica」。JR東日本が発行しているIC乗車券で、名前は「Super Urban Intelligent Card」の略称です。スイスイ行けるICカード、というイメージを表現しています。ペンギンのイラストが特徴的ですが、キャラクターに名前はありません。今回は乗車券として使う、電子マネーとして使う、たまるポイントなど、Suicaを使いこなすためのヒントを紹介します。

最大の用途は、鉄道やバスの「乗車券」

ほぼ全国で使える

Suicaを持っている方なら、乗車券として使用している人がほとんどではないでしょうか。Suicaのマークはもちろん、交通系ICカードのシンボルマークがあれば、日本全国どこでも鉄道やバスを利用できます。ただし残念な制約があります。

残念な制約

・JR東日本のエリアであっても、使えない駅があります(特に首都圏以外の地域)。

・利用可能エリアをまたがった利用はできません。例えば品川から沼津まで乗車する場合は、途中の熱海までがJR東日本エリア、そこから先はJR東海エリアとなり、異なるエリアをまたがって乗車することになります。エリアをまたがって利用する場合は、あらかじめきっぷを買うのが得策です。

再発行できる

記名式のSuica(My Suica)やSuica定期券は、万一紛失しても再発行が可能です。

入場券になる

送迎や駅構内の施設の利用など、在来線の駅構内に入場したいときに、入場券の代わりとして使用できます。入場料金は自動的に差し引かれます。

普通列車グリーン車で社内改札を省略できる

東海道線や横須賀線、総武線快速、湘南新宿ライン等でグリーン車に乗る時に便利なのがSuicaグリーン券です。Suicaグリーン券とは、Suicaにグリーン券の情報が記録されたもので、グリーン車を利用する前にSuicaで該当区間の「Suicaグリーン券」を購入することで手に入ります。乗車したら、Suicaを使用する座席の上方にある「グリーン券情報読み取り部」にタッチすれば、ランプが赤から緑に変わり、車内改札を省略することができます。

新幹線への乗車もスムーズ

「タッチでGo!新幹線」

「タッチでGo!新幹線」は、JR東日本が定めた区間の新幹線自由席を予約不要でチャージ残額で乗車できるサービスです(初回のみ登録が必要)。

「新幹線eチケットサービス」

インターネット予約サイト「えきねっと」において予約した後、新幹線自動改札機にタッチするだけで、東北・北海道、上越、北陸、山形、秋田の各新幹線を利用できるサービスです。「タッチでGo!新幹線」と新幹線eチケットサービスの併用はできません。

東海道新幹線「エキスプレス予約」と連携

「エキスプレス予約」とは、一年中東海道・山陽新幹線の指定席を利用できる会員制の予約サービスです。エクスプレス予約にSuicaID番号を登録すると、Suica1枚で在来線と新幹線を利用できます。※エキスプレス予約は年会費がかかります。

電子マネーとしてSuicaを使う

どこで使える?

駅構内や駅ビル、コンビニやスーパー、宿泊施設、レストラン、タクシー、バス、郵便局など、SuicaやICカードのマークがあれば全国で使えます。支払い時に「スイカで払います」と伝えてタッチするだけです。アマゾンやJREモール、LINE STORE、などネットショッピングでも使えるところがあります。

チャージ方法は大きく4つ

「現金」「クレジットカード」からの入金のほか、「オートチャージ」があります。「オートチャージ」とは、改札を通る時に、事前に設定した金額よりSuicaの残高が低いと紐づいているクレジットカードから自動的に一定額がチャージができる機能です。首都圏、仙台、新潟のSuicaエリア・PASMOエリアの自動改札機で利用でき、紐づいているクレジットカードはJR東日本グループが発行している「ビューカード」であることが条件です。またJR東日本のポイントサービス「JREポイント」に紐づければ、ポイントからのチャージもできます。なおチャージ上限額は、Suica残高とあわせて20,000円です。

Suicaは大きく3種類ある

1.カード型

言わずと知れた、プラスチックのカードです。

チャージ方法

カードタイプの一番スタンダードなチャージ方法は、現金でのチャージです。駅券売機のほかコンビニやスーパーなど一部の店舗でも可能です。クレジットカードからチャージしたい場合、「ビューカード」であれば多機能券売機や「View ALLTE」でチャージでき、オートチャージも可能です。それ以外のクレジットカードは、多機能券売機でSuica定期券を購入する時のみしか使えません。

2.モバイル型

モバイルタイプは、スマートフォンにSuicaを入れておくことができます。持ち歩くカードを1枚でも減らしたい人におすすめです。

チャージ方法

モバイルタイプのチャージで便利なのは、クレジットカードからの入金です。駅に行かなくても自分の好きなタイミングで入金できます。クレジットカードはビューカードに限りません。ただし、クレジットカードのポイントがたまらない場合もあるので、ポイント重視の方は確認が必要です。オートチャージはビューカードのみ可能です。

使い方

モバイルSuicaは、端末によって設定が異なります。

Apple端末

エクスプレスカードとして設定しておくことで、改札でも店頭でもロックを解除することなく使用できます。アプリを立ち上げる必要もなく、バーコードを読み取ったりQRコードをスキャンしたりすることもありません。Suicaの発行は、Walletからでもできますが、オートチャージ機能、定期券やグリーン券を購入するなど幅広く使用したい場合は、モバイルSuicaのアプリも必要です。

モバイルSuica・Apple端末の詳細はこちら

Android端末

電源さえ入っていれば通信環境関係なく、またアプリを立ち上げる必要もなく、バーコードを読み取ったりQRコードをスキャンしたりすることもありません。モバイルSuicaアプリをダウンロードして使用する以外に、GooglePayや楽天Payから使用することができます。GooglePayは1円からチャージできます。楽天Payは1,000円以上1円単位でチャージでき、楽天ポイントもたまります。さらに貯まった楽天ポイントを楽天Payアプリから、1円以上1円単位でSuicaへチャージできます。

モバイルSuica・Android端末の詳細はこちら

3.クレジットカード一体型

Suicaと一体型のクレジットカードは、すべてJR東日本が発行している「ビューカード」です。この1枚でSuicaとクレジットカードの両方の機能を備えていますから、オートチャージ機能を使えば、改札で残高不足で止められて周囲の人から冷たい視線を浴びる…ということもありません。

クレジットカード一体型Suicaの一覧はこちら

Suicaでポイントをためる

SuicaでためられるポイントはJR東日本のポイントサービスである「JREポイント」です。ためるだけでなく、Suicaにチャージすることもできます。入会金、年会費は無料。事前にSuicaと紐づけておく必要があります。有効期限は、ポイントを最後に獲得または利用した日から2年後の月末まで。ポイントの残高が変動するたびに自動延長されるので、気が付いたら有効期限が切れてしまった、という心配はありません。

1.JR東日本の在来線鉄道の利用

JRE POINT WEBサイトに登録したSuicaで在来線に乗車すると、モバイルSuicaは50円で1ポイント、カードタイプは200円ごとに1ポイントたまります。さらに同じ区間を同一月内に乗車して同額の運賃を10回払うと、運賃1回分のポイントを還元。11回以上は運賃の10%相当ポイントを還元されます。

2.グリーン券の購入や「タッチでGo!新幹線」等のサービス

SuicaでSuicaグリーン券を購入や「タッチでGo!新幹線」のサービスを利用するとポイントが貯まります。モバイルSuicaは50円で1ポイント、カードタイプは200円ごとに1ポイントたまります。

3.モバイルSuica定期券の購入

モバイルSuicaでモバイルSuica定期券を購入すると、購入額に応じてポイントが貯まります。他社線利用分も購入額全体がポイント計算対象となります。

4.Suicaで買い物をする

駅構内の売店や自動販売機、駅ビルなどの「Suica登録してたまる」のマークのお店で登録したSuicaの利用で、100円または200円ごとに1ポイントたまります。

5.JREポイントからSuicaにチャージする

1ポイント=1円でSuicaにチャージできます。1回の申請は1万ポイントが上限です。チャージするには、JRE POINT WEBサイトにSuicaを登録してチャージを申込みます。カードタイプの場合は翌日以降~7日以内にJR東日本の駅のSuicaマークのある自動券売機で、モバイルSuicaの場合は8日以内にモバイルSuicaアプリ上で受け取る必要があります。

※一部チャージを申込みできないSuicaがあります。

JREポイントのサイトへはこちら

まとめ

Suicaはほぼ全国の電車やバスに乗れるうえに、買い物もできる便利な電子マネーです。またJREポイントはSuicaにチャージができるので、首都圏に在住あるいはJR東日本をよく利用する人なら、ポイントと紐づけるとよりオトクに使えそうです。