QUOカードPayの不思議な魅力~貰ってナンボ!贈ってナンボ!~
そういえばQUOカードって最近使わなくなったな、なんて思っていたら、気づけばいつの間にかQUOカードPayというQUOカードの電子版が出ているのだとか。
従来のQUOカードとは何が違うの? PayPayやLINE Pay、Suicaといった一般の電子マネーとはどう違うのか?早速調べてみました。
QUOカードPayって?
QUOカードPay――。早速なんて偉そうに言いましたが、すでに2019年の3月には始まっていたんですね。遅っ!すみません。
QUO(クオ)とPay(ペイ)という2匹のコアラをブランドキャラクターに、なかなか新鮮なイメージを打ち出していますね。
QUOカードPayとは、QUOカードを発行する株式会社クオカードが新たに発行しているデジタルのギフト券のことです。
いわゆる従来のQUOカードの電子版で、スマホでデジタルギフト券として家族や友人に簡単に贈れるほか、貰った人はこれまた簡単にアプリのダウンロードはもとより、クレジットカードや個人情報の登録も一切必要なく、すぐに指定のお店で買い物ができるシステムです。
貰う側のメリットはとくに沢山!
デジタルギフトとして貰った側のシーンは例えばこんな感じです。
ある年のあなたの誕生日に仲のいい友人からLINEメッセージが届きました。開いてみると、“お誕生日おめでとう”というタイトルに“ささやかだけどお祝いを贈ります。何かに遣ってください。また食事に行きましょうね”とのメッセージ付きで、3,000円分のQUOカードPayのURLが届いていました。
それも画面には以前一緒に撮ったあなたと友人の2ショットをベースにしたオリジナルのデザイン画面が表示されています。
早速あなたは近くのローソンですぐに買い物に使ってみることにしました。
決済は簡単。送られて来たURLをクリックして現れたバーコード画面を店員さんに差し出すだけ。ピッ!
この貰った3,000円は従来のQUOカードとは違って有効期間がありますが、それでも発行された日から3年間も使えます。
その間に少しづつ使うのもよし、一気に4000円分を使って、足りない分は現金で支払うことも可能です。このあたりの使い勝手の良さは従来のQUOカード譲りでとても便利です。
QUOカードPayを使えるお店は急拡大中!
QUOカードPayを使える主なお店は下記の通りです。
いかがでしょう?スタート時はローソン系列のコンビニでしか使えなかったようで、評判はいまひとつでした。しかし、現在使えるお店は急拡大しています。
確かにコンビニであれば従来のQUOカードなら使えるセブンイレブンやファミマはいまも未対応です。しかし、ここまで増えてくれば、全く使えるお店がないという人はいないでしょう。
それもそもそもあくまでギフトとしてプレゼントされた電子マネーです。ネット店舗ではまだ使えないほか、一般の電子マネーと比べれば使えるお店はまだまだ少ないものの、文句のないレベルには達していると言えそうです。
アプリを入れればより便利に!
また複数の人からいろいろな額のQUOカードPayのデジタルギフト券をいろいろな時期にもらっている人は、QUOカードPayのアプリをダウンロードすることで有効期限ごとにまとめて管理できるようになります。
こうすると有効期限が先に来るものから遣ってくれるほか、有効期限が近くなると連絡がくるので遣い逃しも避けられて便利です。
貰った側のメリットまとめ
いずれにしてもQUOカードを貰った側のシーンではおトクなことばかり。
QUOカードPayのメリットをまとめると下記の通りです。
・QUOカードPayを貰ったら、クリックひとつで買い物が完了する。
・個人情報や、クレカの登録は一切必要なし。
・入れれば便利だけどアプリのダウンロードも必要なし。
・有効期限3年間で残高がなくなるまでいつでも遣える。
・残高が足りない場合は、現金と併用できる。
あえて残念な点を探すなら...
さて、貰った人にとってはいいこと尽くめのQUOカードPayですが、あえて残念な点を探すなら次のことが言えそうです。
それはいくらいいからといっても自分から積極的には始められないということです。
あくまで誰かに贈ってもらわないとそのメリットを享受できないのです。つまり、貰ってナンボ!の仕組みなんですね。
その点こそがPayPayやLINE Pay、Suicaといった一般の決済システムとは最も違う点だと言えます。理由は次の贈る側のシーンをのぞいてみると見えてきます。
贈る側の利用シーンとは?
例えばこんなシーンです。
まずい、今日は父の日だった。このところバタバタしていて、プレゼントを送るのを忘れてた!
そんなときこそQUOカードPayは便利です。
まずはQUOカードPayのサイトのオンラインストアで、“注文する”のボタンをクリックすれば、簡単に10分もあればデジタルギフトを作成して贈れます。
QUOカードPayを贈る手順
手順は次の通りです。
①送る画像を選ぶ
送る画像は用意された素材テンプレートから選択できるほか、自分で撮った写真などから自由に選ぶことができます。
素材一覧にはブランドキャラクターのクオとペイをあしらったものやパンダや花など様々なデザインが用意されています。
また自分で撮影したお孫さんに当る赤ん坊の写真などを使ってオリジナルの画面を作るのもいいですね。このへんの機能はなかなか洒落ています。
②タイトルとメッセージを入力する。
ここでは父の日おめでとう。お祝いを贈ります。毎日元気で長生きしてくださいね。夏休みには娘を連れて遊びに行きますね。といった感じでしょうか?
③額面と数量を設定して画面を確定する。
贈れる額面は50円~10万円の間で1円単位で自由に設定できます。
ただし、1回の注文に対して最低1000円からとなるので、例えば1000円で1件、あるいは500円で2件といった感じで設定する必要があります。最後にプレビューで画面を確認して画面を確定させます。
④初回は会員登録をする。
初めてQUOカードPayを購入する場合は会員登録が必要です。ただし、その場合も登録項目は、メールアドレス、住所、電話番号、パスワードの設定だけなので最小限で済みます。
⑤支払いをする。
支払いには銀行振り込みとクレジットカードを選択できます。ただし、すぐに送りたい場合は、クレジットカードを使いましょう。銀行振込の場合は入金確認が翌営業日になるほか、原則振り込み手数料もかかってしまうからです。
⑥バリューコード(URL)を受け取る。
支払いが確定すると登録したメールアドレスにバリューコード(URL)が送られるので、これを受け取ります。
⑦バリューコードを送れば完了。
この受け取ったバリューコードをQUOカードPayを贈りたい人のスマホにメールやLINEで送れば完了です。
普通の電子マネーと致命的な違い!?
さて、ここまででQUOカードPayを貰った人と、贈った人のそれぞれの視点からその利用シーンを見てきました。ここまでであれば双方ともにこれといったデメリットは見当たらない印象です。
実は発行手数料が6.6%もかかる!?
ところがところが....問題はここからです。
実はこのQUOカードPayのデジタルギフトは、発行するに6.6%(税込)の発行手数料がかかるのです。
すなわち3000円を発行するには198円、5000円なら330円、1万円なら660円、5万円なら3300円の発行手数料がかかります。
自分で使うという概念がない!?
また、このQUOカードPayには、PayPayやLINE Pay、Suicaといった一般の電子マネーとは違って、自分のために新たにチャージして使うという概念自体がありません。
もちろんオンラインストアでQUOカードPayを発行して、誰にも送らず自分で使うこともできますが、わざわざ自分のお金を発行手数料6.6%を払ってチャージして自分の買い物の決済に使うという人はいないですよね。
つまり、あくまでギフトとして誰かに貰ったから便利に遣うか、誰かにプレゼントしたいから便利に贈るか、2択に1つというコンセプトのサービスなのです。貰ってナンボ!贈ってナンボ!というのは、そういう意味なんですね。
QUOカードとの互換性は?
最後に冒頭ではQUOカードPayを従来のQUOカードの電子版と説明しましたが、QUOカードのポイントをQUOカードPayに移して使うといった連携は一切ありません。
なぜならQUOカードとQUOカードPayでは、使えるお店が違うほか、そもそもQUOカードには有効期限がないのに、QUOカードPayには3年という有効期限があるからです。両者はあくまで別々の独立したサービスです。そのへんびは注意が必要ですね。
まとめ
さて”QUOカードPayの不思議な魅力~貰ってナンボ!贈ってナンボ!~、いかがだったでしょうか?
従来のQUOカードとは微妙に異なっていたほか、PayPayやLINE Pay、Suicaといった一般の電子マネーとは全く違ったユにークで少し不思議な魅力を感じさせるサービスでしたね。
ただ、このQUOカードPay――。にわかに企業のマーケティング活動の一環としての利用の拡大がますます期待されています。
親しい人に贈るデジタルギフトとしてはもちろん便利ですが、使えるお店が急拡大する中で企業のキャンペーンなどでQUOカードPayが当たるといった、まさに貰ってナンボの魅力にますます脚光が集まりそうです。
その辺り、大いにアンテナを張っていきたいものですね。
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