最近よく聞く【レバナス】とはなんだ?

投資に関する話題で最近よく聞くキーワード「レバナス」。検索サイトでも「レバ」と入力すると、予想キーワードでレバニラ炒めより上に出てきます。いったいレバナスとは何なのか、調べてみました。

レバナスの正体は?

レバナスとは、「楽天レバレッジNASDAQ-100」という投資信託の愛称です。レバレッジをかけることで、日々の基準価額の値動きがナスダック100の値動きの2倍程度になることを目指しています。同じような仕組みの投資信託として「iFreeレバレッジ NASDAQ100」という商品もあります。ここでは2本を総称して、「レバナス系投資信託」とします。


ナスダック(NASDAQ)は知っている方も多いでしょう。米株市場の一つで、3,000以上の銘柄が上場しています。そのナスダックの指標のひとつがナスダック100。ナスダックの中で時価総額が大きい金融を除く上位100社の株式で構成されている株価指数です。

※参考:ナスダック市場とは


ではレバレッジをかけるとはどういうことでしょう?

レバレッジ(leverage)を英和辞典で調べると、一番目に「てこの作用、てこの力」と出てきます。小さな力で大きなものの動かすイメージです。投資では、少額の資金を担保にその何倍もの資金を取引することができる仕組みを指します。少額で大きな資金を動かすわけですから、効率よく投資ができます。そのため、通常の投資信託は具体的な個別銘柄に投資して運用することが多いのですが、レバナス系投資信託は株価指数の先物取引を活用しています。実際、それぞれの目論見書のファンドの仕組み図を見ると「株価指数先物取引」に投資していると書かれています。つまり投資信託を通して、株価指数先物に投資しているのがレバナス系投資信託です。

※参考:投資信託とは

上昇時は大きく増えるが、下落時も大きく下落する

株価指数先物に投資しているわけですから、当然値動きも大きくなり、それがレバナス系投資信託の最大の特徴となっています。そもそもナスダック100の値動きの「2倍」程度の値動きを目指すとは、日次単位で達成することを指しています。例えばナスダック100が5%プラスに上昇した日はレバナス系投資信託は10%プラスに上昇することを目指す、という意味です。逆にナスダック100が5%下落した場合は、レバナス系投資信託は10%マイナスになるということです。簡単にシミュレーションしてみました。

1.上昇が続いた場合

2.上昇下落を続けながら上昇した場合

3.下落が続いた場合

4.上昇下落を続けながら下落した場合

※上記はあくまでイメージです。実際の値動きではありません。

「1」と「3」を見ればわかる通り、レバナス系投資信託は、1日のナスダック100の値動きの2倍程度の値動きをするようにできているので、上昇が続く時は大きく増えますが、下落する時も大きく下落します。しかし、上昇が続いていく「1」より上昇・下落を続けながら上昇していく「2」のほうが、下落が続いていく「3」より上昇・下落を続けながら下落する「4」のほうが、基準価額が押し下げられる可能性があるようです。

具体的な商品の特徴は

先ほども触れた、2つのレバナス系投資信託の商品内容について比較してみましょう。「ifreeレバレッジナスダック100」は2018年10月から運用と、「楽天レバレッジナスダック100」より実績があります。また「楽天レバレッジナスダック100」は現在楽天証券のみの販売に対して、「ifreeレバレッジナスダック100」は楽天証券SBI証券LINE証券イオン銀行PayPay銀行など23の銀行や証券会社で購入できます。

購入時手数料は上限が決まっていますが、販売会社によっては無料の場合もあります。信託報酬は、「楽天レバレッジナスダック100」のほうが低くなっています。

2商品の比較

※2022年2月10日現在。設定来および1カ月の騰落率は「ifreeレバレッジナスダック100」は2021年12月末「楽天レバレッジナスダック100」は2022年1月末現在。

どう活用するか?

「楽天レバレッジナスダック100」「ifreeレバレッジナスダック100」ともに、各サイトで積立投資について触れています。一方で、金融庁からは2021年6月に、レバレッジ型ETFについての注意喚起が出ています。内容としては、レバレッジ型ETFは短期で売買して利益を獲得するのを目指すもので、中長期で投資するものではないといった内容です。レバレッジETFと似たような仕組みのレバナス系投資信託に投資を検討するなら、参考になるかもしれません。

まとめ

・レバナスとは「楽天レバレッジナスダック100」の愛称だが、同じような仕組みの投資信託として「ifreeレバレッジナスダック100」がある

・レバナス系投資信託は株価指数先物取引に投資しているので、良くも悪くも値動きが大きい

・歴史が比較的古いのは「ifreeレバレッジナスダック100」だが、手数料が安いのは「楽天レバレッジナスダック100」

・楽天証券なら、「ifreeレバレッジナスダック100」「楽天レバレッジナスダック100」のいずれも購入可能


近年の資産運用へのインデックスファンドの信仰で株価指数に投資する抵抗が下がっているかもしれませんが、レバナス系投資信託はあくまで株価指数の「先物」に投資していることを理解したうえで選択することをお勧めします。