相性抜群の米国株を探すなら、セクター分類を覚えなさい。

こんにちは!! マネー探検隊の米国株担当、ヒロミンです。

テレビでマーケットニュースを見ていると「本日は一般消費財と生活必需品が上昇した半面、情報技術と通信サービスは下落しましたね。」なんてセリフをよく聞きませんか?

この一般消費財や情報技術というのはセクターと呼ばれる業種部類のことなのですが、どのセクターにどんな銘柄が分けられているのか?具体的に答えられますか?


例えば前回取り上げたGAFAM(アルファベット・アマゾン・メタ・アップル・マイクロソフトの総称)はどのセクターでしょうか?

実は恥ずかしながらヒロミンは、GAFAMはすべて“情報技術セクター”に入ると思い込んでいました。ところがきちんと調べて見ると結構バラバラでした。

というわけで、今回はそもそも米国株にはどんなセクターがあって、どんな銘柄が割り振られているのか?

そのセクターは景気動向に影響を受けやすい景気敏感セクターなのか?はたまた景気の影響は受けにくいディフェンシブセクターなか?

また、そのセクターの銘柄群は成長株なのか、割安株なのか、といったキャラの違いも探っていきましょう。

きっとあなたと相性抜群の銘柄探しのヒントになるはずです。


不定期連載、超かんたん!!米国株講座③、さっそくスタートしましょう。


本ブログは下記の超かんたん!!米国株講座②の続編です。

米国株は11のセクターに分かれてた!!

米国には主としてニューヨーク証券取引所と、ナスダック取引所の2つがありますね。この2カ所の証券取引所に上場する企業は合わせて約6,000社以上に及ぶと言われます。

実はこれら6000社のすべての米国株が、次の11のセクター割り振られています。

それが…


この11セクターを時価総額ごとの比率を見ると…


出所:S&Pダウジョーンズ指数


情報技術(約29%)がだいたい3割と最も大きなシェアを占めており、以下ヘルスケア(13%)、一般消費財(12%)、金融(11%)、通信サービスと続いています。


これら11のセクターは、それぞれに景気動向の影響を受けやすい景気敏感セクターか、景気動向の影響を受けにくいディフェンシブセクターかに大まかに分類できます。また、そこに属する銘柄群は、値上がり益を得やすい成長株(グロース株)か、どちらかちいうと配当益を得やすい割安株(バリュー株)なのか、といったキャラも見えてくるというわけです。

11セクターを一挙解説!!

それでは時価総額が大きい順に、11セクターを詳しくみていきましょう。

①情報技術セクター Information Technology

こちらのセクターは読んで字のごとく、ITサービスですね。

アップルやマイクロソフトをはじめ、コンピューターや情報処理、半導体関連など、世界の時価総額ランクの上位を占めるハイテク企業がひしめく最先端セクターです。

当然、景気敏感ではあるものの、独自の技術で成長していく典型的な成長株が多いです。


〈代表的な銘柄〉


アップル(AAPL)

マイクロソフト(MSFT)

エヌビディア(NVDA)

セールスフォース(CRM)

インテル(INTC)

ペイパル(PYPL)

IBM(IBM)


②ヘルスケアセクター Health Care

ヘルスケアセクターは、ある意味最も分かりやすい分野かもしれません。

医薬品、医療機器、医療保険など、人の命や健康にかかわる業種のため、業績が景気動向に影響されにくい代表的なディフェンシブセクターのひとつです。

安定した配当益を期待できる企業も多そうです。新型コロナのワクチンで一躍メジャーになったモデルナも当然ヘルスケアセクターです。


〈代表的な銘柄〉


ジョンソン&ジョンソン(JNJ)

ユナイテッドヘルス(UNH)

メルク(MRK)

ファイザー(PFE)

モデルナ(MRNA)


③一般消費財セクター Consumer Discretionary

一般消費財セクターとは、要するに個人や家庭で使う商品やサービスを提供する業種で構成されています。

とはいえ、その範囲は幅広く、百貨店、専門店、インターネット通販など小売全般から、ホテル、レストラン、レジャー、娯楽、自動車製造、住宅製造などまでカバーしています。

アマゾン、テスラ、マクドナルド、ナイキ、ナイキ、スターバックスといった日本でもよく知られているメージャー企業が多いので、事業内容はわかりやすいでしょう。


〈代表的な銘柄〉


アマゾン(AMZN)

マクドナルド(MCD)

ナイキ(NKE)

スターバックス(SBUX)

テスラ(TSLA)

フォード・モーター(F)

ゼネラル・モーターズ(GM)

ホームデポ(HD)


④金融セクター Financials

このセクターは、字ののまんまですね。銀行から証券会社、保険会社、資産運用会社、投資会社、クレジットカード、消費者金融まで、金融サービス全般を提供する業種が入るセクターです。

現在のように金利上昇局面で業績が高まる傾向にあることから、典型的な景気敏感株のひとつです。


〈代表的な銘柄〉


JPモルガン・チェース(JPM)

バンク・オブ・アメリカ(BAC)

バークシャー・ハサウェイ(BRK)

ウエルズ・ファーゴ(WFC)

モルガン・スタンレー(MS)

アメリカン・エキスプレス(AXP)

VISA(V)


⑤通信サービスセクター  Communication Services

このカテゴリーは通信サービスとまとめられてはいますが、英語ではコミュニケーションサービスとなっている通り、通信事業にとどまらず映画・娯楽から、音楽、テレビ、広告、出版などのコンテンツ事業までかなり幅広い分野をカバーしています。

検索サイトのグーグルの親会社のアルファベットやSNSのメタ(旧フェイスブック)、動画配信のネットフリックス、映画・娯楽のウォルト・ディズニーもこのカテゴリーに位置付けられています。

ベライゾンやA&Tといった通信事業は景気に影響を受けないディフェンシブ銘柄である一方、それ以外は贅沢品も多いことからいわゆる景気敏感株で、成長株も豊富です。


〈代表的な銘柄〉


ベライゾン(VZ)

AT&T(T)

アルファベット(GOOG)

メタ(FB)

ツイッター(TWTR)

ネットフリックス(NFLX)

ウォルト・ディズニー(DIS)


⑥資本財セクター Industrials

航空、宇宙、鉄道、陸運、開運、建設などに関わる資材や設備を提供する業種が部類されています。一般消費財とは反対にBtoBがメインです。

業績は景気動向の影響を受ける典型的な景気敏感セクターとですが、比較的安定したリターンを出し続けています。


〈代表的な銘柄〉


ボ-イング(BA)

キャタピラー(CAT)

ロッキード・マーチン(LMT)

ゼネラル・エレクトリック(GE)

スリー・エム(MMM)


⑦生活必需品セクター Consumer Staples

主として食品や飲料水、日用品を製造・販売する業種で構成されています。

生活に不可欠な商品を扱うため、景気動向には影響されづらいディフェンシブセクターに位置付けられています。

高配当な銘柄が多く、インカムゲイン狙いの投資家に人気の高いセクターです。


〈代表的な銘柄〉


プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)

コカコーラ(KO)

ペプシコ(PEP)

フィリップ・モリス(PM)

ウォルマート(WMT)

コストコ(COST)


⑧エネルギーセクター Energy

ズバリ石油・ガスに関連するビジネスにまつわる業種で構成されているセクターです。

石油の価格動向に業績が大きく左右される景気敏感セクターで、必要不可欠なサービスながら業績は比較的不安定です。ただし、高配当銘柄が多いのが魅力です。


〈代表的な銘柄〉


エクソンモービル(XOM)

シェブロン(CVX)


⑨不動産セクター Real Estate

このセクターは、不動産投資信託から、不動産の開発、管理、運営までを行う企業群で構成されています。景気動向に左右されやすい景気敏感デクターです。

景気以外にも金利、物価、株価など多く外的要因に影響を受けやすいのが特徴ですが、長期的には安定した収益を生み出しやすい銘柄群と言えます。


〈代表的な銘柄〉


アメリカン・タワー(AMT)


⑩公共事業セクター Utilities

電力・水道・ガスなど生活インフラにまつわるサービスを提供する業種で構成されています。

その分、景気動向に左右されることはないので、典型的なディフェンシブセクターです。

安定した株価推移のもとで高配当を期待できる銘柄が多いのも魅力です。逆に言えば短期的な成長性には乏しいかもしれません。


〈代表的な銘柄〉


ネクステラ・エナジー(NEE)

デユーク・エナジー(DUK)


⑪素材セクター Materials

このセクターは化学材料、金属材料に関連する企業で構成されています。

一般消費者がふれることのない、典型的なBtoB企業群で馴染みは薄い企業が多いですあが、好況時には業績が高まる景気敏感セクターです。


〈代表的な銘柄〉


ダウ(DOW)

リンデグループ(LIN)


〈まとめ〉

さて、いかがだったでしょうか?11のセクターを駆け足で巡って来ました。

あなたはどのセクターの銘柄群と相性がよさそうか、何となく見えてきましたか?

私のこれまでの経験では大方の人が、主に値上がり益(キャピタルゲイン)を狙て投資する成長株(グロース)派と、主として配当益(インカムゲイン)を狙って投資をする割安株(ヴァリュー)派に分かれるようです。

ちなみにマネー探検隊の隊員の中では、ヒロミン自身はメタ以外のGAFAMや半導体のエヌビディア、電気自動車のテスラといったハイテク株を保有しているので典型的な成長株投資家です。

一方、シャケ男は商船三井や三菱UFJ銀行などの日本株に投資する割安株投資家と言えるかもしれません。

こんなふうに、各セクターの特性を知ることで、投資家としての性質も見えてくるのが面白いですね。