株投資を始める前に押さえておきたい。時価総額って何?

経済番組やニュースでよく登場するキーワード「時価総額」。改めて聞かれるとスムーズに答えられない人はいませんか? とはいえ、企業の何らかのパワーを示していることはイメージできます。

企業のパワー、つまり企業に投資をする株取引を始める上では押さえておきたいポイントの一つです。

今回は「時価総額」について整理していきましょう。

時価総額ってなに?

時価総額とは、会社の価値を表す指標のこと。簡単に言えば「会社に付けられた値段」です。時価総額の数値が高いほど、買収される可能性も低くなりますし、将来の成長に対する期待も大きいことを意味します。


ちなみに時価総額の計算方法はこちら。

時価総額=現在の株価×発行済株式数


株価とは各企業が発行している株式1株あたりの値段のことです。発行済株式数は、会社が定款で決めている株式数の範囲内で、実際に発行した株式の総数を言います。

時価総額はどうして動く?

時価総額は株価と発行済株式数から計算できるため、増資などの理由から発行株式数に変化がない限り、株価が2倍になれば時価総額も2倍になります!もちろん時価総額が2倍になると株価も2倍になっている状態です。つまり時価総額が動く要因は「株価」の変動にあります。

そこで改めて、株価が変動する要因を3つ見ていきましょう。


企業業績

株価は企業の業績によって大きく左右されます。一般的に業績が右肩下がりの会社は株価も低迷する傾向があります。

しかし、足元では業績が奮わない企業でも、新しいサービスや商品により今後の業績が良くなる見通しの場合は、投資家に将来性を期待され株価が上がる傾向があります。

その逆もしかりです。


政策金利

金利の上昇や低下も株式市場に影響を与えます。企業は金利が上がるとその分、負担が膨らむため、業績が悪化し株価が下がる可能性があります。また、金利の水準はその時の経済状況や国の政策によって調整されます。

為替

円安・円高などの為替相場は企業の業績に大きな影響を与えます。例えば円安は自動車メーカーや電機メーカーなど海外に製品を輸出する企業にメリットが大きく、円高は原材料などを輸入している会社にメリットがあります。企業の業績によって株価は動きますので、為替相場も重要な指標になってきます。

時価総額の活用方法

投資を始める際に、「時価総額」を同業他社との比較に活用することがあります。なぜなら時価総額はブランド力や将来性、収益力などを含んだ数値になっているからです。

なので、もし興味を持って投資したい企業が出てきた場合、まずは同業の国内企業や海外企業との比較を時価総額で行い、国際間での規模や業界内の立ち位置などを把握してみましょう。

ただ、必ずしも時価総額は正しく正確に会社の価値を反映しているわけではありません。あくまで参考として活用してみてください。

国内時価総額ランキング

同業他社との比較によく使われ、会社の価値を示す時価総額ですが、2021年11月末時点での国内時価総額ランキングトップ5はこの企業です。

1位:トヨタ自動車株式会社

時価総額:約32兆6462億円

業種分類:輸送用機器

特徴:2020年の自動車販売台数世界トップ。


2位:ソニーグループ株式会社

時価総額:約17兆4344億円

業種分類:電気機器

特徴:ゲームや音楽、映画、エレクトロニクス、金融事業などを展開。画像センサー世界シェア一位。


3位:株式会社キーエンス

時価総額:約17兆1047億円

業種分類:電気機器

特徴:ファクトリー・オートメーション(FA)の総合メーカー。メーカーでありながら営業利益率が50%以上。


4位:株式会社リクルートホールディングス

時価総額:約11兆7038億円

業種分類:サービス

特徴:採用広告や人材養成サービス事業などを展開。2012年にアメリカの求人検索サイトIndeed(インディード)を買収。


5位:日本電信電話株式会社

時価総額:約11兆3187億円

業種分類:情報・通信業

特徴:移動通信事業やシステム開発事業、不動産事業、金融事業などから成り立っているNTTグループ。


※2021年11月末時点

※最新のランキングのチェックはこちら


時価総額が高い企業は皆さんが知っている企業だったのではないでしょうか?

世界の時価総額

日本国内の時価総額1位はトヨタ自動車ですが、世界を見渡すとそれ以上の時価総額を有する企業がたくさん存在しています。では世界トップ5の企業も見てみましょう。

1位:アップル(アメリカ)

時価総額:約2,7兆ドル(日本円で約308兆円)

業種分類:IT・通信

特徴:iPhoneやMac、Apple Music、iOS、iCloud、Apple Payなどを開発、販売。


2位:マイクロソフト(アメリカ)

時価総額:約2,5兆ドル(日本円で約285兆円)

業種分類:IT・通信

特徴:Windows OSやMicrosoft Office、パソコンのSurface、Azureを開発、販売。


3位:アルファベット(アメリカ)

時価総額:約1,9兆ドル(日本円で約217兆円)

業種分類:IT・通信

特徴:世界最大の検索エンジン「Google」を傘下に持ち、オンライン広告市場とモバイルOS「Android」で圧倒的なシェアを握る。


4位:サウジアラムコ(サウジアラビア)

時価総額:約1,9兆ドル(日本円で約217兆円)

業種分類:石油・ガス

特徴:サウジアラビアの国営石油会社。


5位:アマゾン・ドット・コム(アメリカ)

時価総額:約1,7兆ドル(日本円で約194兆円)

業種分類:サービス

特徴:電子商取引企業の最大手。AWSといわれるクラウドサービスも展開中。

※2021年11月末時点(1ドル=114円)

現在、世界企業の時価総額ランキング上位には、アメリカのIT系企業が名を連ねています。アメリカ企業がいかに世界経済に大きな影響を与えているかがわかりますね!

日本と世界の時価総額を比べてみよう

世界の時価総額ランキングトップはアメリカのアップル、日本の時価総額トップはトヨタ自動車でした。

ちなみに世界の株式時価総額は2021年10月末時点で約120兆ドル(日本円で約1.2京)です。その内アメリカが約53兆ドルで世界時価総額の約44%のシェアを占めています!その次が中国の約12兆ドルでシェア10.1%、日本が約6.8兆ドルのシェア5.6%を獲得しており第3位になります。この数値からアメリカ株一強とも言えます。

最後に世界主要市場の株式時価総額シェアトップ10をご紹介します。

※2021年10月末時点

意外にも先進国と言われているイタリアがトップ10に入っていません。そしてランキング1位のアメリカと2位の中国の時価総額がずば抜けて大きく、ランキング3位から10位まではあまり差がない状況です。

まとめ

今回は、時価総額の計算方法や日本企業と世界企業の時価総額トップ5などを紹介しました。

時価総額は将来性や収益力などを含んだ数値ですので、企業の実力を測る上では欠かせない情報となり、同業他社との比較も簡単にできるため重要な指標です。

ちなみに、私は個人で株式投資を行う際、時価総額を一度は確認します。皆さんも今後、株式投資を始める際には個別銘柄の選定に時価総額も参考にしてみてください。

そのほか、現物取引を始める際に押さえておきたいポイントを、こちらの記事でご紹介しています。