地元でなくても利用できる! 地方銀行 ご当地インターネット支店
地方銀行と言えば、地域密着型のサービスが中心で地元の人だけが利用するイメージがあるかもしれません。しかし一部の地方銀行では、インターネットだけで口座開設や取引が完結する「インターネット支店」も開設しています。
インターネット支店は口座開設に年齢制限はあるものの、一部の銀行を除き、日本国内に住所があり居住していれば利用可能です。リアル店舗(店頭窓口)や通帳はありませんが、お金を引き出したい場合は提携金融機関のATMやコンビニATMなどを利用すればいいので、その地元で暮らしていない人でもネット銀行のように利用することができます。
当然、パソコンやスマートフォンからいつでも取引でき、さらに金利を優遇している支店もあります。しかもその支店名がなかなかユニーク。ここでは、ユニークな支店名でしかも金利が比較的おトクな地方銀行のインターネット支店をご紹介します(2021年11月8日現在)。
1.清水銀行(8364) 清水みなとインターネット支店
静岡県静岡市に本店がある銀行のインターネット支店です。
清水みなとインターネット支店の専用定期預金「Bon Voyage」は1万円から預けられます。
「Bon Voyage」
預入期間が1年、3年、5年のものに限り、金利が年0.15%となっています。
※3年と5年は複利。
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2.鳥取銀行(8383) とっとり砂丘大山(だいせん)支店
鳥取県鳥取市に本店がある銀行です。ふるさと納税もできる「故郷(ふるさと)とっとり応援定期」と預入額に応じて年利が異なる「とっとり砂丘大山支店専用定期」があります。
「故郷とっとり応援定期」
鳥取県外の居住者限定の定期預金です。預金利息の中から毎年1万円ずつ、鳥取県ふるさと納税「こども未来基金」に寄付されます。ふるさと納税ですから、もちろん返礼品がもらえます。返礼品は肉や海の幸、スイーツ、アイス、干物、ワインセットなど、地元の食材を堪能できるラインナップから選べます。
この定期預金は1口500万円、預入期間1年で年0.26%の金利が付きます。実質0.06%で預金しながら、ふるさと納税もできるといったところでしょうか。
「とっとり砂丘大山支店専用定期」
預入額によって3種類あり、それぞれ金議が異なる定期預金です。
- らくだ定期 : 1口100万円、預入期間1年で年利0.05%。
- 砂丘定期 : 1口300万円、預入期間1年で年利0.75%。
- 大山定期 : 1口500万円、預入期間1年で年利0.10%。
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3.東日本銀行 お江戸日本橋支店
東京都中央区に本店がある銀行で、2016年横浜銀行と経営統合。コンコルディア・フィナンシャルグループ(7186)の子会社となりました。
他の地方銀行のインターネット支店と異なり、普通預金の金利がおトク。一般的な銀行の普通預金金利が0.001%が多い中、30万円以上預けた場合の年利は0.006%です。
またお江戸日本橋支店の専用のキャッシュカードは、支店名にちなんだ歌川(安藤)広重の「東海道五十三次之内日本橋」のデザインが採用されています。
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4.大光銀行(8537) えちご大花火支店
新潟県長岡市に本店がある銀行です。
長岡市といえば、日本3大花火大会の一つといわれている長岡まつり大花火大会。そのおひざ元らしく、支店名はもちろん、定期預金にも花火の名前にちなんでいて「スターマイン定期」と「正三尺玉定期」2種類があります。支店専用サイトでも、花火が上がっています。
「スターマイン定期」
預入額は1万円~1000万円まで、預入期間は1年、2年、3年で年利0.13%。
「正三尺玉定期」
預入額は1万円~100万円まで、預入期間は1年、年利は0.15%です。
えちご大花火支店はこちら
5.トマト銀行(8542) ももたろう支店
支店名でおわかりかもしれませんが、本店は岡山県岡山市にある銀行です。
気になる銀行名の由来は、もちろん野菜のトマト。「トマトが持つみずみずしく新鮮で明るいイメージが、企業が目指すイメージと合う」ということで、平成元年に山陽相互銀行から変更しました。
そして、このももたろう支店で扱っている定期が「きびだんご定期」と「スペシャルきびだんご定期」です。
「きびだんご定期」
1万円以上から預けられます。預入期間は1年、3年、5年で、年利は0.01%。
※3年と5年は複利。
「スペシャルきびだんご定期」
一人当たり1万円~100万円までの定期預金。預入期間は1年で、年利0.015%です。
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6.香川銀行 セルフうどん支店
説明が不要なくらい、分かりやすいネーミングですね。
セルフうどん支店で扱っている定期は、「金利トッピング定期」と「超金利トッピング定期」です。いずれも窓口の定期預金に金利が「トッピング(上乗せ)」されています。
「金利トッピング定期」
10万円から利用でき、預入期間は1年、2年、3年、5年。金利は預入期間によって異なり、1年または2年の場合は0.1%、3年または5年の場合は0.12%です。
※1年と2年は単利、3年と5年は複利。
「超金利トッピング定期」
一人当たり10万円~100万円までの定期で、預入期間は1年、金利は0.15%です。
これ以外に、金利は0.002%ですが毎年ドリームジャンボと年末ジャンボ宝くじがもらえる「宝くじトッピング定期預金」(3年満期、200万円~)もあります。
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7.高知銀行(8416) よさこいおきゃく支店
「おきゃく」というのは高知の言葉で「宴会」という意味とのこと。そのネーミングからか、専用サイトにはくじら支店長以下、高知ならではのキャラクターが一堂に会していてにぎやかなデザインです。同支店の定期預金は「よさこいおきゃく定期」「おきゃく定期」「土佐からの便り定期」の3種類あります。
「よさこいおきゃく定期」
1口10万円~ですが、一人当たり100万円までの定期預金です。預入期間は1年で年利0.20%。
「おきゃく定期」
1口当たり10万円以上で、預入期間は1年、3年、5年の定期預金です。年利は0.15%となっています。
※1年は単利、3年と5年は複利。
「土佐からの便り定期」
募集口数が決まっている人気の定期預金です。預入期間3年(複利型)の定期預金で、500万円コースと300万円コースがあります。預入期間中の半年ごとに1回、土佐の名産品カタログが届くのが最大の特徴。お肉や海の幸、果物、お酒など好きな商品がもらえます。ちなみに10月1日に募集開始した「第14回土佐からの便り定期」(募集口数150口)は、当日午前10時に募集口数達成したとのこと。次回の募集を期待したいですね。金利は、3年ものスーパー定期の金利が適用されます。
よさこいおきゃく支店はこちら
まとめ
地方銀行のインターネット支店は、
- 年齢制限はあるが、日本国内に住所があり居住していれば口座開設可能(一部を除く)。
- パソコンやスマートフォンからいつでも取引できる。
- キャッシュカードで提携金融機関のATMやコンビニATMなどから引き出せる。
- 専用のリアル店舗(窓口)や通帳はない。
- 金利がおトクな商品がある場合も。
という特徴があります。またご当地の名産が手に入る定期預金があるなど、特色も豊か。その土地に住んでいなくても、口座開設のメリットがありそうです。
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